昨日夜10:15頃病院から電話あり、
呼吸が弱くなってきたとの事で病院へ行った。
とりあえず息もしている。
どうしますかと看護婦さんに言われたが、また明日の朝来ます、と告げ、一度家に帰って寝る。
ところが夜中の3:00頃、また電話があり、心臓の動きが弱くなっているので、あと30分以内に来れますか、との事。
すぐ行きます、と今度は兄が先に出て、眠くて堪らず私はもたもたしてて、後から自転車で。
真夜中の3時過ぎ、街は眠っていた。
誰もいない音のしない街。
空が澄んでいた。
星の明るさ。
着いてみると兄は椅子に座っている。
すぐに看護師さんに呼ばれて病室に向かうと、
すでに計測器の呼吸も心臓も止まっていた。
7分前くらいに心臓が止まりました。との事。
じゃああのまま待ってればよかったのか、もう峠ですとか、言ってくれれば良かったのに!
と兄が言う。
でも待ってても弱っていく呼吸を見ているしかできなかっただろう。
身体や顔を拭いてあげてくださいとタオルを渡され、顔を拭き身体を拭いた。
肋骨が浮き出てあんなに膨らんでた腹もぺったんこ。
9/16から絶食、と書いてあった。家にいる時からもう食べられなくなっていたから。
9/16には妹と医師の話を聞いた時、半分は食べているとか言ってたのに。食べてたわけないと思う。
母は歯が2本しか残ってなかったせいか、頬は凹んで、口が開きっぱなしになっていた。
舌が乾いていそう。でも看護婦さんが顎の下に丸めたタオルを挟んでくれたので少しは閉じた。
大往生でしょう、南無阿弥陀仏!
胸を拭きながら兄が大きな声で言う。
このおっぱいを吸って育ったんだ俺は!
家族の誰も泣かなかった。
この歳まで頑張って生きたよね。
背中も曲がらず、痴呆にもならず、寝たきりになったのも家にいた最後の数日間だった。
彼女は頑張った。生きた。
だからみんな泣かなかった。












