この一年ほどの間、メディアに煽られっぱなしで来た。

去年の今頃はまだ危機感もなく、旅行もしたが、その後はずっと不安を抱えてきた。誰もがコロナにかかって、死んでしまい、骨になって家に帰る、そんな不安。去年の二月ころまでは。

 

一方でコロナはただの風邪だという人もいたが、それもまた極端な意見だ。だって実際にかかる人は絶えないし、重症者もいるし、死者もいる。それをフェイクニュースだという人もいる。でも毎日陽性者の数が公表されるのだもの、不安にもなるでしょ。

 

メディアの何を信じ、何に疑いを持てばいいのかわからない。それでも多くの人は、コロナにかかることを恐れているし、素直にマスクをするし、会食をしない。それが常識的なところだと思う。

 

ここに来て、不織布マスクがもっともウイルスを通さないという報道がある。そんなことは、現物を見ればわかる。だが、実際に長時間顔の半分をふさぐとき、布を好むか、不織布がいいか、ポリウレタンを選ぶか、選択肢があっていいとわたしは思う。

カラフルでおしゃれなマスクをさんざん宣伝したり売ったりして、隙間なく儲けた人もいるだろうし、へたをして損した人もいるかも。不織布の方が効果があるというのはわかるが、私はどうもあのカサカサ感が気に入らない。

 

日々の報道は、日々の生活に影響を及ぼす。だからメディアは責任を持って事実を伝えてほしい。公正中立を貫いてほしい。

 

アメリカの分断は、民主党と共和党、トランプとバイデン、巨大メディアとその他、GAFAとその他、もちろん人種や肌の色など、日本人には理解しにくい分断(格差、差別)も含めていろいろある。今に始まったことではないし、トランプが分断したのでもない。アメリカの歴史そのものが分断の繰り返しだったのかもしれない。

 

幸か不幸か、島国で移民の少ない日本は、まとまりやすい。幸か不幸か、野党が弱小で大きな分断が起こりそうにない。そして幸か不幸か、一般の人の多くは素直だ。

だから煽られやすい。

地に足つけて、踏ん張って生きてゆこう。