今年72歳の姉は夫と二人で大阪枚方市に住んでいる。もともと、滋賀に自分たちで購入した家に住んでいたが、息子一家と同居することになって、狭い思いをしていたところに、叔母が姉に家を遺したのだ。
平屋建ての家で、庭が広い。庭いじりが好きな姉にはちょうどよかった。が、それも元気なうちのことだ。夫が大きな手術をしたり、姉も病気をしたりと、医者通いの絶えない夫婦。負担が増してゆく。
古い家は地震にも耐えたが、姉の方が耐えきれなかったのか。滋賀にマンションを買って、この秋にも引っ越すことになった。娘が京都に住んでいるので、より近くなる。
今はどんどんものを棄てて、身軽になっているようだ。
マンションライフは何といってもラクだと思う。七階で、琵琶湖を眺められるらしい。
いろんな手続きなどすべて一人でやったのだろう。疲れが出て、帯状疱疹になり、この前の帰省では会えなかったが、姉の終活、羨むばかりである。