先日クリニックで観察した老人たちの様子を少しばかりここで書いたけれど、そうではない老人がいることにも触れておきたい。

昨日は英語の日。ご他聞に漏れず、メンバーは皆老人である。70代でも箱根まで日帰りでゴルフに行く方もいるし、伊東市まで競輪に行く方もいる。総じて皆さん元気である。

さて、一年ほど前に入った一番新しいメンバーは82歳のご老人。昨日初めて聞いたのだが、英語の日は早く家を出て「デニーズ」でコーヒーとフレンチトーストの朝食を摂りながら、予習や宿題をするのだそう。昨日はランチに「ガスト」へ行ったが、そこではミックスフライをオーダーしておられた。自宅から地区センターまでは赤いバンである。これで新潟の方まででも運転して行くと、前に聞いたことがある。

クリニックで体温計を口にくわえてしまう人とずいぶんな格差である。経済的な格差はどこか陰気くさいし、行政のせいなどにしたくなるが、心身の元気や若々しさの差はほぼ自己責任だ、とわたしは思う。

日々老いてゆくのは防ぎようがないが、気持ちを元気に持ち続けたい。時間や空間を大切に、寛容な心で。