息子の嫁のおかあさんが中国へ帰る日。
夫と一緒に朝早く、家を出て、通勤で混む電車に乗った。 といってもわが沿線は、昔よりよほど空いていた。電車がふぇたのと、働く人口が減ったからであろう。 いいんだか、そうでないんだか。
常磐線はぎゅう詰めだった。 次は別のラインで行ってみよう。
ともかくマンションに着いたら、お嫁さんは歯を磨いていた。 えっ? これから朝ごはん? まっいいか、時間はたっぷりある。こちらが勝手に早く行ったわけだ、もちろん、到着時間は知らせてあったし、予定通りなんだけど。
おかあさんは、友達に世話を頼んでいる飼い犬の心配もあった。なんと、留守中に4匹出産したのだそう。ある日、その友達が住まいに行ったら、ソファーに4匹の子犬がいてびっくりしたとか。 プードルだから、かわいいと言えばかわいいけれど、そりゃあビックリするわ。
おかあさんは帰国できるのがとてもうれしそうだった。 でも孫との別れはチョッピリ寂しい。 二つのスーツケースにパンパンの荷物を詰め、(中には炊飯器も入っている)、さらに空港でもんちっちのぬいぐるみを二個買ったのだって。 日本ではすたれたけれど、中国で今人気なのだと言う。
わたしはその間孫の子守をしていた。 冷凍の母乳を溶かし、温めて飲ませ、おしめを取り換え、 チョットの合い間に朝コンビニで買って行ったおにぎりとサンドイッチを食べた。
なかなか楽させてくれない。 抱っこするとキゲンがいい。 抱っこすると、こちらもお腹のあたりがあたたくて、気持ちがいい。 いい時間だった。