奈良に帰省した翌日に、兄夫婦と一緒にお墓参りに行った。お墓まではタクシーで20分ほど、掃除をし、水をかけ、手を合わせて、またタクシーで帰る。
駅前で私一人降り、電車に乗って奈良まで行った。 国立博物館で、白鳳時代の仏像展をやっているのを知って、見に行く気になった。
奈良公園あたりは観光客でにぎわっていたが、博物館内は客も少なく、静かにゆっくりとみることができた。上野などの混雑を知っていると、信じられない人の少なさであった。
ゆっくり見て、ショップで絵葉書などを買い、興福寺のほうからもちどの商店街に入った。 老舗の菓子店でお土産用に「あおによし」を買って、また電車に乗って帰宅。
家を出たのは八時過ぎだから、昼前には帰宅した。 朝、母がそうめんをゆでておこうかと言っていたが、お昼すぎたら何か食べておいてと言っておいた。 母はご飯を温めて、漬物と焦げ付いた卵焼きで食べていた。 半分残しておいたという卵焼きとバターロールで、わたしも簡単な昼食をとった。
そういえば駅からの途中にバス停が一つあるが、「お盆の間、土曜日の時刻で運行します」とあった。ちょっとびっくり。だって、平日でしょう。公共交通機関が、お盆モードになるのは、時代遅れの感がある。
道路は20年以上前から凸凹と段差が解消されていないし、奈良県は貧乏なのかなあ、と思いつつ。
母がいなくなったら、わたしが帰るところは無くなるかもしれないとか、いろいろ思いながら、歩いた。