中国は広い上海から空路、沪州まで行った。
花嫁のホームタウンは、沪州の中心からさらに車で40分ほどの街だ。
沪州は、外国人がめったに来ないので、わたしたちは入国管理局のような事務所に、届ける必要があった。ホテルからその事務所まで花嫁の親戚が車で送るという。
カレの車は五人乗り、三菱の、けっこういい車だったが、しょせんは五人乗り。
それにわたしたち6人と、花嫁の介添えをするために上海から同行した女の子とドライバー、計8人が乗ることに。
「ダメでしょ、危ない」
「大丈夫、近いから」(中国語)
「でも、無理よ」
「大丈夫、乗って乗って」(中国語)
「乗ろう、中国にはルールないから」 という息子の一言で、乗ることに。
ドライバー、助手席に女の子、後ろに夫、娘、わたし、わたしの膝に孫、息子、息子の膝に花嫁。
スリリングな時間だった。
街並みは古い建物が並んでいて映画のロケ地にもなるという。
夜になってもたくさんの人が歩いていて、にぎやかだった。
道路際の舞台では、何かの演奏。 人々がゆったりと楽しんでいた、これ、平日の夜。
まるでリゾート地みたい、というのがわたしの感想。



