今日は孫娘が通う小学校の入学式の日。


六年生になった孫は、午前中の始業式の後、午後の入学式にも出るので、お弁当持ちで行った。


一時ごろから我が家の前を、スーツ姿のパパやママと一緒に、かわいい洋服を着た一年生が通る。


ああ、もう五年もたったのだなあと、わが孫の入学前後を思い出す。


通っていた保育園を中退して、娘とともに我が家に戻ったのは、一月だった。


それからここの市民になり、小学校に入ることとなった。


友達がいないので、なじめなくても困ると、二月からスイミングとピアノのレッスンに通わせた。


周りの大人も大変だったが、孫自身も気持ちが不安定だっただろうと思う。


一年生のクラスで仲良しだった子と、その後もずっと仲良しだったのに、同じクラスにはなれなかった。


それが今日ようやく同じクラスになれたと、喜んでいる。


毎年クラスの編成替えがある。 娘と息子も同じ学校だが、クラス替えは二年ごとだった。


毎年変わったほうがいいように、わたしは思う。


孫の入学式の日は、桜がきれいに咲いていて、風にちらちらと散り始めたころだった。


手をさしのばして、花びらを掌に受けていた孫の笑顔を、今日はしみじみと思い出している。