夕方内科の先生が病室に来た。


外科から退院の指示がきたと言うことだったが先生としては、このまま入院治療してはどうかということだった。


流動食とはいえもし腸閉塞を自宅で起こした場合、緊急手術も考えられ最悪の場合に人工肛門なんて事態も考えられるといわれた。


さすがにそこまでのリスクを負えないのでこのまま入院して禁食で再来週まで居ることとした。


手術日程は5月23日と決まった。


あと、やるっきゃないという感じだろうか。


外科の先生には腹立たしいが、来週会うだろうし、どういう説明を受けられるのかを期待したいと思う。

今日、突然病室で休んでいると消化器外科の外来から呼ばれたというので行ってみた。


待合室で待つこと約10分看護師さんに呼ばれて診察室1番へ。


椅子にかけるといつもと同じく


『お腹の痛みはないか』


『ガスは出ているか』


『便は出ているか』


それから別の先生が現れ別の入院患者について話し始める。


その間、黙って待っていた。


自分を診察していた医師は、この後教授に呼ばれているので見ている暇がないといいつついくつかの指示を与えていた。


次に横のベットに寝かされ、触診を数秒。


『水は飲めているか』


『熱は出ていないか』


椅子に戻り、来週は手術スケジュールがいっぱいだが再来週に手術スケジュールを入れられるようにするという。


そして、一旦退院するようにとのことだった。


居たとしても治療措置はないということで離乳食のような缶詰があるということでそれであれば痛みが起きないだろうということだった。


退院前に心電図を受けるようにとの指示があった。


それで終了。


医師は、最後まで自分の名前は告げなかった。


そんなものなんだろうか?


こちらから医師の名前を聞かなくてはいけないのか?


これから自分の命を委ねようという人が私は名前も知らない状態である。


信頼関係が云々という立場ではないかもしれないが、少なくても大腸癌という自分としては大変な病気にかかり、初めての開腹手術をこれからするというのにかなりもやもやしている。


どこの病院もこんな対応なんだろうか。


日大病院がもつ特有の体質なんだろうか?


こんなことでストレスを感じてしまう自分が小さい人間なのかもと思ってしまうが、はっきりとこの外科の医師とのファーストコンタクトは良い印象とはいえない。



外科の診察に呼ばれるのを病室で待っていたら、内科の回診が始まり、呼ばれていないことを告げるとカルテのみで診察だったようでカルテには外科で今後見るとのコメントがあったという。


これで内科の診察はないので後は外科になりますからよろしくという感じだった。


診察を受ける予定だった外科の先生は金曜日だけと聞いていたので内科の先生が移動した後にナースセンターに再度今後のことについて確認しにいったが内科では分らないと言う。


では、また一週間このまま点滴を打たれながらただ寝ているだけなのかと不安になった。


看護師さんが言うには明日から回診が外科の先生になるので手術のスケジュールはすぐに決まらないにしても一週間なんの指示もなく過ぎるということはないと言われた。


どうして医師は少なくてもそれに近いニュアンスで伝えてくれないのだろうか。


患者や家族からしてみれば、癌と宣告され死という言葉を一瞬ではあるが頭に思い浮かべる。


死にたくない。


だって、やりたいことがまだ沢山ある。


親に迷惑ばかりかけてまだ親孝行らしいことを一つもしていない。


これからいくら治療費が掛かるかも分らない。自分の蓄えで賄えればいいが親に迷惑をかけてしまうかもしれない。


情けない自分がいる。


いい年をして親に苦労をかけてしまっている。


すまん。