必死になって取り組む姿は周りから滑稽にうつるものだ。


ダイエットめざしてトレッドミルに励む人。
30キロのベンチプレスで潰されてしまいそうな人。
ジムでそんな人たちを見ると心の中で「頑張れ」と密かに応援する。

 

一生懸命やっている姿は嘲笑の対象そのものだ。
 

なかなか二つ目になれない時期、大学の先輩方にはとことんバカにされたものだ。
30ヅラ下げたいいオトナが、

師匠に毎日怒鳴られ続けてコマネズミみたいに汗して

周囲に気遣ってばかりの前座なんか

その格好のターゲットだった。
 

「お前なんかプロになれるわけない」とまで言われたことがあったっけ。

 

師匠は師匠で「前座とは侮蔑なんだ」とまで言い切った。

傷口に塩どころではない、塩酸だった。

 

でも。

そのおかげで、生温い自分の考えとは訣別出来た。
 

バカにされて軽蔑されなければ、やる気や本気が出ないものだ。

それは自分が凡人だからでもあるが。

 

いまでもあの時を思い出し、気合いを入れている。

プロとして毎年呼んでいただける場所に来る度、当時を振り返る。

 

あの師匠の言葉は優しさだったのだと思う。
 

こうも、言われたっけ。

 

「俺がお前にしてやれるのは、情けをかけないことだ」。

 

それが、一番の優しさだったと、ようやく気づいてきました。
 

来月、7回忌ですね。

まだまだ、頑張らなきゃ。

 

 

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