ノエルとレオンは共に成長し、とても仲良くなり強い絆を感じていました。

レオンが学校に通い始めるとノエルが送り迎えをしました。

内気なレオンは中々友達の輪に入れませんでしたがノエルが居ると友達が沢山集まってきました。

小さくて触らせてくれるノエルはたちまち子供達の人気者になったのです。


レオンが学校に居る間にノエルはいろんな事をして過ごしました。

家に帰って馬達と走ったり、羊達と昼寝をしたり。

ママが手の空いた時は遊んでもらいます。

レオンが居ない時は沢山ママに甘えるノエルです。


ルドルフとも遊びます。

ルドルフは走るのが大好きで、とても速く走ります。

追いつけないノエルをルドルフは背中に乗せて走ってくれます。

ノエルはルドルフの背中の上で目を細めて流れる景色を見るのも好きです。

『ルドルフの背中に上がると遠くまで見えるね』

『もっと遠くを見せてあげる』

そう言うとルドルフはとても高くジャンプしてくれました。

ルドルフが跳ぶと空を飛んでいるようです。

草原の向こう側にあるレオンが通う学校や、その下にある村も見えました。




たまには村を散歩したりもしました。

たまに追い払われる事もありましたが、ノエルを来るのを楽しみにしてくれる人も居ました。



なかでもノエルが来るのを楽しみに待って居てくれたのは時計屋さんのゼベット爺さんです。


ゼベット爺さんはノエルが来ると部屋の中に招き入れてくれ、ノエルの好きな干し肉やチーズをくれました。