ベルサイユのノートルダム教会で彼女の望んだ形のとても綺麗なミサをしました。多くの花と彼女の結婚式に流れたというアヴェマリアの歌。そしてバッハ。

死に様は生き様でもあり親からはそこまでも学ぶものだということを実感しました。闘病も2年以上にわたり大変だったけれど一緒に少しでも長く過ごさせてくれたのは彼女の勇気と優しさ。
忙しい日々を家族と過ごし、シンガポールの自宅に戻って1ヶ月。義父からもらった彼女の写真を自分たちの居間に飾りました。週末に夫と購入した銀のフレームが彼女の雰囲気に大変よく合っています。異文化からの嫁としても彼女からは実に多くを学びました。
義父から墓標が出来上がったとの報告。彼女の名前と生年、没年の記録。一つ何かが終息し、言われようのない悲しさがこみ上げてきました。
親を送るのは子供の役割。そしてそうこうしているうちに大好きだったお世話になった人たちは徐々に旅立ち、私たちも後続に何か恩恵を残さなくてはならないと思います。
