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問い続けること
ユダヤ人が面白がって話す小話です。
先生が小学校の算数の授業でこうたずねました。
「学校で先生用に8台の自転車を買いました。
翌朝2台なくなって言いました。
なくなった自転車は何台でしょうか?」
「2台」と答えるのが普通でしょう。
しかし、「私たちの子供は違う」とユダヤ人は答えます。
ユダヤ人の子供なら、「なぜなくなったと言えるのですか」と先生に反論するそうです。
「たまたまその時間になかったかもしれないではないですか」
「盗まれたのではなく先生が使っていたのかもしれません」
「その説明がないとこの問題はナンセンスです」
などと言い返すのです。
ユダヤ人は「問い続ける」ことが思考のベースになっています。
ユダヤ人はわずか全人口1500万人にしかいませんが、ノーベル賞受賞者はこれまでの全体の3割を占めます。
アメリカの有力新聞が、アンケートによって選んだ20世紀に影響を与えた「三大偉人」、経済学者マルクス、物理学者アインシュタイン、心理学者フロイトは、いずれもユダヤ人です。
思想家やノーベル賞受賞者ばかりではなく、政治、経済、芸術の分野でも多くのユダヤの人々が活躍しています。
5000年も国を持たなかったユダヤ人たちは、国に頼ることができませんでした。
少数者とした生活してきたのです。
「変わっていること」で、いじめられ、差別や迫害を受けてきました。
過酷な運命の下で頼れたものは、「問い続ける」ことにより、自分の頭の中に蓄えられた「知恵」、その中から生み出される「英知」だったのです。
現代の社会は矛盾だらけで、簡単にわかる正解などありません。
問題の解決を図るための「問い」や、解決方法の考察が、答えよりも大切なのです。
適切な問いや考える力は、簡単には育まれません。
さまざまな物事を「問い続ける」ことから生まれるのです。
ありとあらゆる物事に、疑問を持ち、「問い続ける」ことが、神の意思に沿うユダヤ人なのです。
ユダヤには「千を聞いて百を知る」という格言があります。
そして、日本には「一を聞いて十を知る」という格言があります。
「問う」ことで千倍違います。
だから、「知る」ことが十倍も日本のほうが少ないです。
日本はグローバルな世界の中で、その存在感を問われています。
世界の国は、自己主張に懸命です。
自己主張しなければ忘れ去られてさえしまう国もあります。
そして、質問しなければ世界を知ることすらできません。
ユダヤ人の姿を知ることは、世界の中で「生き残り」を真剣に考えなければならない日本にとってヒントになります。
目次
第1章 日本とユダヤ
第2章 反ユダヤ主義
第3章 ユダヤの政治・経済
第4章 ユダヤの文化
第5章 ユダヤの宗教
第6章 イスラエル-建国と国防・戦争
第7章 イスラエル-等身大の実像