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フォトリーディング読書感想文

フォトリーディングで毎日2冊以上の本を読み、毎日1冊以上の書評ブログを書きます。  「読む読書」⇒「アウトプットする読書」 さまざまなジャンルの本を読み、ポイントを押さえわかりやすくお伝えします。

経済を動かす単純な論理/櫻川昌哉

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それ自体の価値は低いのに、なぜか高い価格で取引されるとき、その財をバブルといいます。
仮に「諭吉君」1枚の製造コストが100円であったとしましょう。
ところが1万円という価値をもって流通する。
この場合、差額の9900円をバブルといいます。


「バブル」といえば、土地や株などを連想しがちですが、なんと、実は貨幣こそが、価値のないものに価値を生み出す「バルブ」なのです。
貨幣というものが価値をもって流通できるためには、信用が必要です。
国家が信用されているから、貨幣がその価値として認められているのです。
「バブル」である貨幣を支えているのは信用なのです。



信用を測るものが、「リスク」です。
銀行など、金融の基本は、「リスク」の分散です。
金融工学の英知を駆使して、そのメリットを最大限に利益に変えようとしたのが「証券化」です。
しかし、その「証券化」がサブプライムローン問題を生み出し、金融危機の原因になりました。



金融危機は、「証券化」に「バブル」がウイルスのように侵入していたことから始まりました。
「リスク」は測れるという前提に立つ金融工学の中に、都合のいいデータ、何も問題がなかったときのデータで、てっとり早く計算できるモデルである「バブル」が侵入したのです。
債権回収の責任の所在が不明になり、市場関係者の見通し、計算、合理性のすべてをゆがめてしまったのです。



「バブル」「リスク」は密接に結びつき、経済を支配しているキーワードなのです。



目次

第1章 リスクを消滅させる法則(投資リスクを小さくする金融技術
リスク構造が変わる「大数の法則」 ほか)
第2章 証券化の「光」と「影」(証券化とリスク分散
証券をまとめ買いして切り売りする ほか)
第3章 貨幣はバブルである(生活の中のバブル
信じるものは救われる ほか)
第4章 「バブル」をつかまえる論理(世界的な歴史的低金利
世界的な過剰貯蓄 ほか)
第5章 日本のバブルは崩壊していない(地価と株価の崩壊過程
金融緩和と地価バブル ほか)