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フォトリーディング読書感想文

フォトリーディングで毎日2冊以上の本を読み、毎日1冊以上の書評ブログを書きます。  「読む読書」⇒「アウトプットする読書」 さまざまなジャンルの本を読み、ポイントを押さえわかりやすくお伝えします。

マイケル・ジャクソン裁判 あなたは彼を裁けますか? (P‐Vine BOOKS)/アフロダイテ・ジョーンズ

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「みんなの人生を少しでも明るくしたいと思う人間を、なぜ傷つけるんだい?」
とマイケル。
「僕には理解できないよ」



マイケル・ジャクソンは標的にされたむかっ


テレビ『マイケル・ジャクソンの真実』
英国人ジャーナリスト、マーティン・バジールが密着取材した、マイケルの私生活のドキュメンタリー番組である。
バジールはマイケルの善意を利用して、騙し、愚弄したのである。
すべては、このドキュメンタリーから始まった。

世論はジャーナリストの多くと同じ考えであった。
人々は、マイケル・ジャクソンが子供たちに“いたずら”をしたことを確信していた。


ナゾの人検察は、マイケルを刑務所に送ろうと、検察史上最高の費用と時間をかけた。
指紋専門家、事故解析、コンピューターグラフィック、DNA、法廷会計、財務、犯罪捜査学、電信、音響学、防犯設備、幼児虐待、心理学、病理学等、あらゆる専門家を無謀なまでに招集していた。
マイケルの有罪判決に役立ちそうな事実を陪審に次々に突きつけようと、最大限の努力をしたのである。


カメラメディアは、マイケルが有罪となり、破滅することに大きな期待を寄せていた。
マイケルをとことん否定的描き上げるという、狂気の沙汰だ。
不誠実かつ操作的なメディアは、必死に特ダネを追い求めていた。
立派なジャーナリストは数多く存在していた。
それにもかかわらず、利益という亡霊が、真実で性格かつ慎重なメディアに影を落としていたのだ。


お金マイケルの栄光と堕落を描いた映画、テレビ、書籍は、膨大な収益が見込めると考えられたのである。
しかし、これらのプロジェクトすべてを成功裏に完了するためには、マイケルが有罪になる必要があった。
裁判の行方には、何十億ドルもの大金が絡んでいた。
金の亡者となった人々やタブロイド紙がソニーと結託し、マイケルを破滅に追い込もうとしたのだ。


本本書は、マイケル・ジャクソンが起訴された要因とその背景、裁判での検察側、弁護側の証言、証拠が500ページ以上にわたって、詳細に書かれている。

マイケルが“いたずら”をしたと疑われたきっかけになった少年は、もともとは癌であった。
それをマイケルが見舞い、支援して完治した少年であった。
しかも、この少年の家族は、同じ種類の訴訟をそれ以前に起こしていて、それで賠償金を得ている前科がある。
明らかに、多額の賠償金を狙っての訴訟である以外に考えようがない。


矛盾だらけの証人の証言も多数書かれている。
弁護士にその証言を追及されると答えられない。
陪審員が思わず失笑してしまうような場面も多く描かれている。
証拠にもならない証拠を持ち出してマイケルを起訴し、追求していたのである。


マイケルに対する裁判は、すべて巧妙な嘘だったのだ。


グー無罪判決。
「訴因1――共同謀議――無罪」
「訴因2――児童に対する猥褻行為――無罪」
「訴因3――無罪」

「無罪」という言葉が、合計14回繰り返し読み上げられた。

メディアの関係所の大半は唖然として座っていた。マイケルがどの容疑でも有罪にならなかったことに、かなり驚いている様子だった。
メディアは、スーパースターが刑務所へ送られることを期待していたようである。

判事が声明を読み上げた。
「我々陪審は、世界の目が我々に注がれる重圧を感じながら、2005年1月31日以来、この法廷内で示された証言、証拠、訴訟規則を徹底的かつ慎重に検討した。陪審員に対する説示に則り、我々は自信を持って評決に達した。我々は、この裁判がわが国の司法制度の安全性および真実性に対する信頼を証明するものであることを望んでいる」

マイケルは最低な犯罪に手を染めた悪魔のような人物だと騒ぎ立てていたが、誰も法廷内で犯罪を証明したものはいなかった。

数ヶ月にわたり、検察側の主張しか報道してこなかったメディアは、自らの行動が間違っていたと認めざるを得なかった。

メラメラマイケル・ジャクソンは正真正銘の無実なのだ。


ガックリこの裁判で、マイケルのイメージは修復不能なまでに傷ついた。
そして、身体も精神も・・・・
体重も激減して、まわりの支えがなければ歩けないほどになっていた。


マイケルが早逝してしまった大きな要因ではないのか。



悲しみ、喜び、祈りが入り乱れたマイケル・ジャクソン裁判。

メモ裁判終結後、あるジャーナリストは証拠のひとつとなったメモをじっと見つめていた。
ある書籍の内側に記されていたマイケルのメモである。
このメモは、マイケル・ジャクソンの本質をとらえていた。

「少年たちの
顔に浮かぶ
幸せと喜びを見よ。
これこそが、少年時代の真髄だ。
私が過ごしたことのない時代、
私が一生あこがれ続ける時代である」

心が震えました。
マイケルを少しでも疑った自分を恥じています。

マイケルは心もスーパースターです。
冥福を祈ります。



目次

審判の日
裁判の背景
陪審員選出~冒頭陳述
冒頭陳述~バシールのドキュメンタリー
バシールの証言~カイトの証言
ラファティの証言/ネバーランドの内側
ダブリン・アルビーゾの証言とアルビーゾ家のインタビュー・テープ
スター・アルビーゾの証言
アルビーゾ家の反論ビデオ
ギャビン・アルビーゾの証言