http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110502-00000098-mai-soci
『細野豪志首相補佐官は2日の記者会見で、東京電力福島第1原発の格納容器を守るために実施した「ベント」で放出する際の放射性物質の拡散状況など、今回の事故に関連した約5000枚のシミュレーション結果を公開する方針を明らかにした。細野氏は先月25日の会見ですべて公開すると述べたが、今月1日夜、文部科学省から細野氏に大量の未公表の結果があることが報告されたという。
細野氏は「市民に不安を与え、パニックが起きるのを恐れた。公表が遅れたことをおわびする」と謝罪した。近く内閣府原子力安全委員会などのホームページで公開する。
ベントは、格納容器の爆発を防ぐため、弁を開放して水蒸気を逃がし圧力を下げる作業。東日本大震災が発生した翌日の3月12日に実施された。シミュレーションは、文科省が開発した「緊急時迅速放射能影響予測システム」(SPEEDI)で実施。未公表分にはベント以外にも、原子炉内の放射性物質が全量放出された場合の結果などが含まれる。文科省は「(試算の前提が)確実ではなかった」と釈明した。』
以下は、川内博史衆議院議員のTwitterのつぶやきである。
「スピーディーについて。特に、ベントや爆発が相次いだ事故当初は、無用な被爆を避けることが、放射性物質の拡散予測によって可能であったろう、と考えると、情報隠しは罪が深い。これは、情報を公開しなかったのではなく、隠したのだから。」
「スピーディーについて「公表が遅れたことを、心よりお詫びする」と、細野補佐官。これは、お詫びではすまない。なぜなら、公表は原子力災害対策特別措置法並びに同法に基づくマニュアルに定められた、政府の義務だからだ。公表を止めていた福山副長官は、法令違反の責任をとらなければならない。」
・・・・これが本当なら許されないことだと思う。
放射線被害の影響は、国民が判断することだ。氏の言うように、国は原子力災害対策特別措置法に定められているとおり、情報を公開せねばならない。むしろ、国が情報を統制することにより、安全な地域でも安全ではないかのように思われ、不安を助長する。経済学で言うレモン問題だ。このことによって、民主党、あるいは国に対する信頼はますます下がってしまった。
このような状況であれば、民主党、国は国民の健康を第一に考えるべきだ。この隠蔽行為は人道に反している。