大河ドラマ『真田丸』 | danielrokeのブログ

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2014年の大晦日に書き始めたブログです。最近は一口馬主関連のこと中心に書いています。

  日曜日に第1話が放送されたNHK大河ドラマ『真田丸』について書きます。


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  私が初めて大河ドラマを観たのは『風と雲と虹と』だったと思います。小学生にとっては、トラウマエピソード満載の強烈な作品でした。その後は年によって観たり観なかったり、どうしても幕末・明治物や現代物は途中で挫折してしまいます。

   理由を考えると思いあたることが一つ。私が日本の歴史に興味を持ったのは、小学生のときでした。学校の教科書ではなく、家にあった漫画の「日本史」全5巻がきっかけでした。平将門が「へいしょうもん」ではなく「たいらのまさかど」と読むことを知ったのもこの漫画のおかげ(『風と雲と虹と』のオープニングを見て「へいしょうもん」って誰だろう?とずっと思っていました)。

   今思うと学校で習う前に日本史を覚えてしまったことは、大きなアドバンテージでした。しかし一つだけ問題が…「日本史」の第5巻は江戸時代(明治維新の前)で終わっていたのです。確か最後に榎本武揚が登場して終わり…。もしかして第6巻があった?今では出版社名もわかりませんが、どこかに残っていたら是非再読したいものです。

  そして学校で習う日本史も、縄文時代から始まって明治時代までたどり着かないうちに年度が終了。ドラマを観ても知識が不十分なせいであまり面白くなくて、結局途中で挫折する…。40年近く経っても進歩していないわけです。

   今年の『真田丸』は鉄板の戦国物、最後まで楽しみたいものです。真田一族が題材といえば『真田太平記』、25年くらい前に大河ドラマではなく水曜時代劇として放送されました。『真田太平記』で真田幸村(「源次郎」という呼び名の印象が強いですが…)を演じた草刈正雄さんが、今回は父親の「真田昌幸(さなだまさゆき)」役というのも楽しみです。そういえば、『真田太平記』で草(忍び)の女を演じた「遥くらら」さんは今どうしているのだろう?

   大河ドラマというと主人公の子供時代から始まる例が多いのですが、『真田丸』は主人公「信繁(のぶしげ)」がいきなり大人として登場(実際の設定は元服前くらいか?)。これは、新しいパターン。

   そしてタイトルロールは「真田幸村(さなだゆきむら)」ではなく「真田信繁」。敢えてよく知られた通称ではなく、実際の名前で通すのは好ましい選択ですね。まあ「幸村」という呼び名は歌舞伎の忠臣蔵で「大石内蔵助(おおいしくらのすけ)」を「大星由良助(おおぼしゆらのすけ)」と読み替えているようなもの、当然と言えば当然のことですが。…と思わせておいて、「今回から通称の幸村として物語を進めます」なんてことないだろうね三谷(幸喜)さん!

   信繁役が堺雅人さん、兄の信幸(のぶゆき)を大泉洋さん。漫才だったら成り立たない組み合わせ(ボケ同士だから…)もドラマだと成り立つ、絶妙なキャスティング。母親が高畑淳子さん…すでにお腹いっぱいなのに、祖母が草笛光子さんでダメ押し。ナレーションも草笛さんかと思いきや、有働由美子アナウンサー。

   盛りだくさんな中で最大の見どころは、やはり草刈正雄さん演じる真田昌幸。やや丹波哲郎さん(「真田太平記」で昌幸を演じた)が入ったような、クセ物感全開の昌幸…。堺雅人さん、頑張らないと喰われちゃいますよ。

   「富士山か浅間山が火でも噴かない限り、武田家は安泰でございます」。次の場面で48年ぶりに浅間山が噴火…。史実かどうかは微妙ですが、このくらいの遊びは「あり」でしょう。

  真田信繁は大阪の陣以前は、ほとんど史書に登場しない人物。特に関ヶ原合戦後は、10年以上九度山に蟄居生活。史実にとらわれない自由な活躍、観てみたいものです。

   さらに好感が持てたのが「武田勝頼(たけだかつより)」の描写。一般的に「武田家を滅亡に導いた無能な武将」というレッテルを貼られていますが、物言わぬ敗者に厳しいのは歴史の常。「優しくて悲しいお方」信繁の台詞、案外実際通りだったかもしれません。

   いろいろ書いてきましたが、上々の第1話でした。『真田丸』今年1年、楽しめそうです。