ベストセラー作家、横山秀夫さんの小説「64」を読んだ。650ページを超える長編は、福沢諭吉が書いた「福翁自伝」以来だ。面白いけれど長い。通勤電車と会社のカフェで読むだけななで、なかなか進まない。その上、ミステリー小説は、最後の最後までわからないから、欲求不満になる。ましてぶ厚い単行本。かなりの重さだ。ストーリーは、NHKのドラマで、かじっていたので、雰囲気は察していたが、本となるととても細かく描写している。特に内面の感情や思いが、書きすぎと思う程細かい。最近、朝日新聞掲載の沢木耕太郎作「春に散る」を読んでいるが、時間が無い為、カッコ書きの会話だけ読んでいる。会話以外の文章で、言葉の裏の裏を読む必要性があるのはわかっているが、飛ばしてしまう。今回の「64」は、丁寧読んだけれど、纏まらない感情の動きを読んでいると、すぐ眠くなってしまう。自分の考え方と違ければ違う程、苦痛になる。迷っている人の話を聞くのはとても大変だ。読書感想文と言うより、精神や感情、言葉など、物語とは懸け離れた事を考えさせられた。勿論、傑作である事には、異論がない。