小説「スクラップ・アンド・ビルド」を読んで本屋で本を選ぶ時は、厚さと値段で決める事が多い。更に、歴史ある賞を受賞していれば、飛びついてしまう。今回の「スクラップ・アンド・ビルド」は、羽田圭介の作品。芥川賞受賞作だ。受賞した時の会見で、胸元が見える大胆なカットの服を着ていたので、変わってるなあと思った事を覚えている。さてこの作品は、祖父の介護を通して尊厳死や、人生を考える30代男性の話。いずれ死に逝く人に、どう接するかは万人の問題だ。尊厳死がテーマの映画「海を飛ぶ夢」とは別の描き方だが、どちらも悲哀を感じるストーリーだった。