富津市で行われた「馬だし祭り」に行ってきました。 神馬が海岸を若者2人と疾走する事で有名で、全国的に見ても貴重で珍しいお祭りです。 祭りは朝から始り、様々な行事が行われます。自分は一部だけですが見学してきました。 神馬が疾走する岩瀬海岸に開始されるちょっと前に到着。 すでに沢山の見物客が集まっていました。周りには屋台も。 やがて神馬が入場、そして開始されました。 なかなかスピードに乗りきれない事も多く、すべての疾走が上手くいくわけではないようですが、やはり迫力がありました。 神馬と一緒に走る若者の表情がとてもよく、気合が入っています。 まわりには見守る先輩たち、長い年月、伝統がこうやって受け継がれていく。 このお祭り、おそらくかなり長い歴史があると思うのですが。 何年続いているかネットで調べても出てきませんでした(何処かにありそうですが) そもそもどんなお祭りか? 「祭礼は、岩瀬海岸で「馬だし」が行われるところから馬だし祭りの異名があります。馬だしは、オメシと呼ぶ神馬の鞍に神霊である幣束をつけ、2人の青年が手綱をもち馬の両脇にしがみついて砂浜を疾走する勇壮な神事です。常に神輿はオメシの後を、オメシは弟橘媛の遺品の漂着地と伝える地点に着くと背の御幣をおろし、その地に埋納します。神霊を馬上に移し渡御する神事は飾り神輿のできる以前の祭りとして重要なものです」 「歴史的には、日本武尊の身代わりに走水の海神の怒りを静めるため入水した、弟橘媛の物語があります。遺品が、岩瀬の布引きの浜に打ち上げられ、どこからともなく一頭の馬が現れました。弟橘媛の遺品をくわえると、吾妻神社に上っていったと伝えられています」 『日本武尊の一行は、相模から船で上総(かずさ)の国に渡ろうとされました。船を出し、しばらく進むと、海の神が波を立て、風を吹かせ、船は今にも沈みそうになりました。すると、 弟橘比売命が進み出て日本武尊に言いました。 「私が海に飛び込み、神の怒りをなだめます。あなたは、どうか立派に役目を果たし終え,大和の地にお帰り下さいますように」 姫は、次の歌を読まれました。 さねさし 相模の小野に 燃ゆる火の 火中に立ちて 問いし君はも (相模の国の野原で、迫りくる火から私をかばい、助けようとして下さったあなたの気持ちが忘れられません) そうして、菅の畳を八枚、しき皮八枚、絹の敷物八枚を波の上にしき、その上に飛び降りました。大波が姫を飲み込んでしまいました。その瞬間、荒波も風もうそのように静まり、船は、無事海を渡り終えることができました。それから七日後、姫の身につけていた櫛が浜に流れ着きました。命は姫の墓を作り、そこに櫛を納めました。日本武尊の一行は、さらに陸奥の国、常陸の国、甲斐の国へ向かい、乱暴な神々を沈めて廻りました。帰る途中、命は足柄山に登り、海を眺めました。自分の身代わりになって海に実を投げた 弟橘比売命のことを思い出しましした。深いため息を三度ついて、「ああ、吾が妻よ。」と、叫ばれました。「あづま」とは、「吾が妻」という意味で、この辺りを「あづま(東)」と呼ぶようになりました』 上記の物語が登場するのは『古事記(712年)』『日本書記(720年』・・・かなりの歴史をさかのぼります。 おそらく相当な歴史があるお祭りではないでしょうか。 古事記 相模から上総に渡る際、走水の海(横須賀市)の神が波を起こして倭建命の船は進退窮まった。そこで、后の弟橘比売が自ら命に替わって入水すると、波は自ずから凪いだ。入水の際に媛は火攻めに遭った時の夫倭建命の優しさを回想する歌を詠む。 原文: 佐泥佐斯 佐賀牟能袁怒邇 毛由流肥能 本那迦邇多知弖斗比斯岐美波母 読み下し: さねさし相模の小野に燃ゆる火の 火中に立ちて問ひし君はも 訳: 相模野の燃える火の中で、私を気遣って声をかけて下さったあなたよ…… 弟橘比売は、倭健命の思い出を胸に、幾重もの畳を波の上に引いて海に入るのである。七日後、比売の櫛が対岸に流れ着いたので、御陵を造って、櫛を収めた。日本書紀 こんな小さな海など一跳びだ」と豪語した日本武尊が神の怒りをかったと記され、同様に妾の弟橘媛の犠牲で難を免れたと記されるが、和歌はない。 この物語で思い出すのが 木更津市と君津市の名の由来です。 古事記の日本武尊(ヤマトタケル)伝説によると、日本武尊の東征の際、海上で暴風雨になり、妃の弟橘(オトタチバナ)が身代わりに入水し、風雨を弱めました。この時、日本武尊は「君去らず 袖しが浦に立つ波の その面影をみるぞ悲しき」ということばを残しました。この「君去らず」が「木更津」や「君津」の地名の由来といわれています。 つながりがあるところがなんだか興味深い気がします。 ずっと地元の方々によって守られてきた、悠久の歴史を越えて、繋がる伝統のお祭り。 一部分だけでしたが、初めて見る事ができよかったです。 引用ページ 吾妻神社 馬だしまつり/まるごとe! ちば -千葉県公式観光物産サイト- http://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/13706/ ヤマトタケル - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%B1%E3%83%AB 千葉県君津市 君津タウン 千葉県君津市歴史探訪 http://www.kimitsu-town.com/history/ 日本神話の読み聞かせシリーズ13「日本武尊ー弟橘比売命」 TOSSランド http://www.tos-land.net/teaching_plan/contents/1063
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