風薫る5月。稲作農家にとっては最も活気に満ちた田植えのシーズンです。私の住む家の周りの田んぼにも農家の家族総動員で田植えをしている姿が目に入ってきます。私が幼いころは、田植えはもっと大勢の人達が人海戦術で苗を手植えしていました。そして人の声が沢山聴こえていました。今はその声は田植え機のエンジン音にとってかわってはいますが、それでも家族が力をあわせる姿から人と人の絆が垣間見え心が温かくなります。
プールのように水が張られた田んぼは太陽の光を爽やかに反射し、優しくあざやかな緑の苗が縫うように直線状に進んで行き、田んぼを緑色に染め上げる様は見るたびに大変美しいと感じます。
しかし、このような光景はいつまでみれるのでしょう。農業離れが相変わらず進むこの頃、私の住む地域でも離農者が増えているのです。美味しいお米を作る担い手がどんどん減っているんです。あんなに品質が高く美味しい農産物を作ってきた日本の農業はどうなるんだろうと行く末を案じざるをえません。

