運命の出会い

運命の出会いとはこういうものか。

2008年12月4日木曜日、この日は東京の担当施設のアポイントがあり、12月5日金曜日にも東京の他の担当施設のアポイントがあった為、久し振りに東京宿泊することにした。

泊まった場所は、芝公園にある芝パークホテル。

何故こんなところに泊まったかというと、①東京タワーが観たかったから、②銀座に行きたかったから。

①は東京タワーが好きだからであるが、②は何故銀座に行きたかったのか。

それは、銀座で人と会うからだ。

この日のために、事前に銀座にある「かまくら銀座店」を予約しておき、楽しみにしていた。

会う人というのは、東京本社の同期とその同期が担当施設でお世話になっている女性。

この女性は、自分が担当している施設でお世話になっている方と同じ会社の人で、以前から彼女がいない俺に「いい人がいますよ。」と言われていたので、その存在は知っていた。

偶然にも、その女性と東京の同期が知り合いだったので、今回、その同期に紹介してもらうことになったのだ。

メールでは千秋似の小柄な女性と聞いていたので、あまり期待していなかったのだが、いざ会ってみると、かなりかわいくて、完全なストライク！

内心はテンションが上がりまくっているのだが、それを表に出さないように冷静になって、2人を店までエスコート。

選んだ店もかまくらの中で飲めるというシチュエーションでなかなか良く、3人で話も盛り上がった。

小一時間で、結婚式間近の東京の同期が帰宅。同期に感謝しながら見送った。

その後は2人共、初対面のために敬語で初々しいカンジでいろいろな話をしながら盛り上がった。

気づけば22時頃。楽しい時間は過ぎるのが早い。

「もう22時だけど帰るの大丈夫？スンマセン、初対面なのに、こんな遅くまで。楽しですかね。」

「まだまだ全然大丈夫ですよ。すごい楽しいですし。」

なんて好感触。店を出た後、2軒目も誘ってみた。

「もうちょっとだけ話したいので、もう1件だけ行きませんか。」

「うん、いいですよ。」

あぁ、なんていい子なんだ。

そこで、早速、もう1軒行きたかった店があったので、電話で予約。

選んだ店は、「宙（そら）銀座店」。

この店は、電飾のあるすだれみたいなのが席ごとにあってプラネタリウムのようにきれいな店。彼女も喜んでいた。

グッジョブ、俺！今日は店選びから何から段取りが完璧だ。

少しだけお酒とデザートを食べた後は、お互い明日も仕事があるので、23時過ぎに退店。

帰りの地下鉄の駅まで行く道中、お酒が入ったためか、彼女が腕を組んできた。

意外な展開にテンションが上がった。

そして、地下鉄の駅の改札で別れるときには、彼女が寄りかかってきたので、軽く抱き締めてあげた。

どうしよう、もっと一緒にいたいなぁ、と思ったけど、明日があるので、ここはガマン。

メルアドを交換して「また東京に来たときに逢おうね。」と言って渋々別れた。

興奮冷めあらぬ状態で帰りの地下鉄の中で今日のお礼を兼ねて「気をつけて帰って下さい。おやすみ。」メールを送ったら、どうやら彼女も同じタイミングでメールを打っていたらしく、すぐに「今日は楽しかったです。」メールが届く。

これだ。これが俺が求めていたものだ！

長年、彼女が居なくて冬の時代、ロングバケーションが続いていたが、いよいよ俺にもやってきたかもしれない！！

都営三田線の御成門駅で降りてホテルへ向かう途中、上を見上げると、ライトアップされた東京タワー。

気分が良いと美しいものはもっと美しく見えるなー。

東京タワーのある風景の中で、楽しかった今日1日を振り返り、物思いにふけりながら帰途についた。