今年は作家織田作之助(1913~47)の生誕101年。昨年だったら、切りよく100年だった。
難波の「自由軒」にやって来た。最後いつ来たのか、もう覚えていない。
ここは昼でも人通りは半端ではない。
「大阪難波 自由軒 難波本店」
創業1910年。104年目。作之助より生まれたのが早い。店内は当時の面影をたっぷり残し、昭和の匂いが壁に染み込んでいる。
さて、名物カレー(680円)だ。
「ラ、ラ、ライスカレーはカレーを御飯にあんじょうま、ま、まむしてあるよって、うまい」と『夫婦善哉』の柳吉が言う通り、最初からカレーとご飯が混ぜてあり、真ん中に生卵が乗っている。
ソースをかけてご飯を混ぜると、卵の甘さとカレーの辛さが絡み合って何とも旨いのだ。今あるカレーのピリッとした辛さでなくマイルドな味。
当時はこれがモダンな洋食だったにちがいない。今では昭和の空気を感じさせてくれる。
外国人観光客がビールを飲みながら、ワイワイ賑やかだ。
ぐるりと周りを見ると、どこか懐かしさを感じさせてくれる佇まい。
ひょっとしたら作之助はここでカレーをかき混ぜながら、柳吉と蝶子の姿を見ていたのかもしれない。
【大阪難波 自由軒 難波本店】
大阪市中央区難波3-1-34
TEL06-6631-5564
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