デヴィッド・ボウイが10年ぶりに新作を引っ提げてまさかの復活を遂げてから、早くも来年の1月で丸2年が過ぎようとしている。といっても、もう来月の話しになってしまったわけだが、はたしてボウイのBirthday1月8日は、二度目のサプライズはあるのだろうか。


ボウイに娘が誕生した2000年以降、ボウイはもうネガティブな表現はできないと言った。だから「Reality」を最後に音楽を作らなかった、いや作れなかったのかもしれない。


最近また、その復帰作「THE NEXT DAY」を聴きながら、ボウイがこの新作で言いたかったこととは何だったのだろうかと思いを馳せていた。アルバム全体の軽快で明るい曲調と、生き生きしたボウイのVocalとは裏腹に、先の見えないこの野蛮な世界をいかに生き抜いていくのか?人類の行く末を案じている歌詞が多く、終末感を漂わす歌詞は深く心にのしかかる。


このアルバムで一番好きなのが、13曲目。最後から2番目のYou Feel So Lonely You Could Dieという曲だ。曲のエンディングには、1973年のアルバム「Ziggy Stardust」の冒頭の有名なFive Yearsのイントロのドラムパターンが出てくる。そのFive Yearsといえば、地球があと5年で終わると宣言された狂乱の町を若者がさまよい、嘆くという歌だ。そしてその時の若者は、今は年老いてもっと荒涼とした風景を描写しながら、Five Yearsと同じ救いのない状況を朗々と歌い上げるのだ。



そのボウイの熱唱は、私は涙無くして聴くことはできない。



You Feel So Lonely You Could Die

日本語訳


暗闇の中を抜けていく
あなたを誰も見なかった
紙切れを残して
公園のどこかへ

友からは姿を隠したまま
あなたは彼らが得た知識の全てを盗んでいく


空気の薄い部屋に
愛すべきもの達は投げ込まれ
あなたは酷い報いを受ける


でも私は話そう
そうだ、話さないといけない
あなたが暗闇で言っていたことを話さないといけない
あなたが公園を抜けていく時に
あなたが何をしたのかを私は話そう


恐怖に満ちた通りで
沈黙の銃に襲われる夜がたびたび訪れる


あなたの心は危ういものとなり
人々の信じるものや
月や太陽までも盗んでしまった

混雑した列車に乗って
暗殺者の鋭いとげが襲ってくる

あなたはきっと
ひどく孤独で淋しいのだろう
死にそうなくらいに

人でいっぱいのビル
憤りでいっぱいの光景
灰色のコンクリート都市
通りは雨に濡れている

私はあなたをはっきりと見たい
あなたが扉を閉じてしまう前に
もの凄い歴史が眠る部屋を
あなたは証明してみせた

私はあなたが
竿から吊るされた屍に見える
私はあなたが
本を読むように理解できる
私はあなたが
倒れていくのを感じる
私はあなたが
部屋で呻いているのが聞こえる

ああ、そうか
もし苦しいのなら
どうぞひと思いに-


追い詰められた壁の前で
あなたにはブルースが聴こえる
友よ
人々はあなたを嫌うけれど
あなたは終わりを告げることなく去っていく

あなたは忘れ去られ
死だけがあなたを愛するのでしょう

どうかあなたが
ひどく淋しいと感じてくれていることを願う
あなたが死にゆくということを




David Bowie - You Feel So Lonely You Could Die













おれたちはみんな売春婦
あらゆる人に値段がついてる
おれたちはみんな売春婦
みんな値札をぶら下げている

みんなが
あんたも例外じゃなく 嘘に生きる術を学ぶ
あんたも例外じゃなく 嘘に生きる術を学ぶ

侵略
競争
野望
消費者ファシズム

おれたちはみんな売春婦
あらゆる人に値段がついてる
おれたちはみんな売春婦
みんな値札をぶら下げている
例外なく みんなが

資本主義こそは地上で最も野蛮な宗教
デパートはわれらの時代の大聖堂
自動車の大群もその大義に殉じる
自動車の大群もその大義に殉じる
おれたちはみんな 売春婦だ

こどもたちはおれたちに刃向かい立ち上がるだろう

なぜならば
おれたち一人一人が とがめられるべきだから
なぜならば
罪があるのは おれたち一人一人だから

こどもたちはおれたちに
新しい名前をつけるだろう
すなわち

偽善者 偽善者 偽善者
と呼ぶだろう


ギゼンシャ!
ギゼンシャ!
ギゼンシャ!
ギゼンシャ!
ギゼンシャ!
ギゼンシャ!
ギゼンシャ!






















ついに、あのポスト・パンク伝説のバンド、ザ・ポップ・グループ(The Pop Group)の史上初の単独公演が来年3月1日に決まった。

1979年にブリストルで結成され、わずか3年で解散するまでに残したその音楽的遺産と後世に与えた影響は計りしれないという、まさに伝説のバンドである。

2010年には、29年ぶりに再結成し、翌年のサマソニにて初来日をはたし大きな話題を呼んだ。それにしても、日本で単独公演が実現するなんて、まさに奇跡である。メンバーやプロモーターに感謝の気持ちでいっぱいだ。

チケットの整理番号は、思った通り残念な結果だったけど、ハコのリキッドルームは後ろの方がいい音とのことなので、良しとしよう^ ^♪


上の動画は、フロントマンのマーク・スチュアートが去年の秋にロンドンでソロライヴを行った時のものだそうだ。マーク大将は、デヴィッド・ボウイの名曲「Letter to Hermione」を熱唱。そしてギターはあのキース・レヴィンである。素晴らしい!



いつか日本でマーク大将のソロライヴも聴きに行きたいものである。