「な~んか 足りねえな・・・・」



「え?」



「いや・・・美味いんだけどさー・・・」



滅多にない 一緒のお昼



ごはん粒 ほっぺにくっつけて 呟く雄輔



「もう・・なあに? ホラ・・・ご飯粒・・・」



ほっぺに手を伸ばし 取ろうとした手をふいに掴まれた



「わかった♪ これだ♪」



「え?」



急に立ち上がり あたしの手を掴んだまま 抱き寄せる



「やん・・・なに・・・?急に・・・」



「だってよぉ・・・・久しぶりだろ?」



あ・・・・



ぎゅって抱きしめて 口付け



あ・・・



卵焼きのあじ・・・・



「ちょっと・・・まだ・・ごはん・・・んん・・・・」



もう1度口付ける



絡み合う舌があたしの中を熱くしていく



「メインディッシュが先♪」



って お姫様抱っこされて ベットルームへ・・・



「ゆ・・・」



「んー?」



「だから・・・ごはん・・・」



ニコニコとしながら あたしを裸にしていくオトコ



露になっていくブブンに口付けをしながら あたしを濡らしていく



「あ・・・ふ・・・ん・・・」



最後の1枚に手がかかると そのラインを指でなぞりながら焦らしていく



あ・・・・



あたしを見つめる熱い視線に そこは もう 溢れだしていて もどかしい思いが募る



「どうして欲しい?」



「いじわる・・・」



そっと



そっと



その最後の1枚を脱がせ顔を埋めると



「ここ・・・おいしいよ・・・・」



「ひゃん・・・・あ・・・あぁ・・・・」



溢れる泉を吸い尽くすようにゆっくりと 愛される



片方の手で胸を弄り もう片方はあたしの中の壁を探る



一気の昇り詰めて 溢れ出す



「ああ!!!!う・・・」



「あれ? もうイッちゃった?」



「はぁ・・・はぁ・・・だって・・・」



まだ息が整わないというのに



「まだ これからだべ♪」



今度は雄輔自身があたしの中へ・・・



「あう・・・」



「すげ・・・俺のに絡み付いてる・・・キモチいい・・・」



ゆっくりとその感触を味わうかのように壁を刺激する



あ・・・また・・・・



何度もくる波



遠い世界



「ほら・・・ちゃんとしがみ付いて・・・」



お互いキツク抱き合うと 激しく腰をスライドさせる



「い・・・あ・・あああ・・・ぁ・・・・」



「やべ・・・俺もげんかい・・・・・」



「んー・・・・・はぁぁぁあん・・・」



「くっ!!!!!」



ドクン ドクン・・・・



あたしの中で波打つ雄輔自身を感じながら



雄輔を抱きしめた







まだ まどろみの中



「ごちそうさま・・・」



寝言のように 呟く



「え?」



「俺には おまえが1番のご馳走だし♪」



もう・・・・あたし ごはんじゃないよ?




雄輔‥ゴメン‥

だって‥やだったの。

私以外の女の人から貰ったチョコを、あんなに嬉しそうに食べている姿なんて見たくない。


ずっと‥気にしてた手作りチョコ‥

私はあげられない‥
それも情けなくって‥悔しくって‥

呆れたよね‥

あのチョコをくれた女の子の気持ちを、雄輔は大切にしてるはずだもんね。

そんな優しいとこも好きなのに、今はそれが苦しい‥


「本当に‥本当にごめんなさい‥。
雄輔‥帰ってきて‥」

布団に潜って、自分の身体を抱きしめる。

涙が止まらなくて、このまま消えてしまいたい‥


「雄輔‥寂しいよ‥」


「ばあか‥俺も‥」

身体に重みがかかる。

「俺だって、寂しいよ‥‥みほ、顔見せてよ」


ウソ‥
雄輔?帰って来てくれたの?


「ただいま‥なあ、顔見して?」

ベッドの横にしゃがみ込んでいるのが解る。


「雄輔?」


そっと布団をずらすと、彼の顔がすぐ傍にあった。


「雄輔ぇ!ごめんなさい!私、勝手にヤキモチ妬いて、雄輔のこと傷つけた」


ぎゅっと彼の首に抱きつくと、雄輔はポンポンと背中をさすってくれた。

「俺も無神経なことしてごめんな。
愛してんのは、お前だけだから‥」


え??

今までこんな事言ってくれたことないのに!
彼の顔を見上げると、首まで赤くしてそっぽを向いた。

「雄輔?」

「も、もう、言わねーかんな」


「やだ。も一回言って‥」


彼の耳元で囁くと、もっと真っ赤になる。

「私は、雄輔のこと愛してるよ」


赤い耳朶に、チュ‥とキスをして軽く噛むと、雄輔の身体がピクッと反応していく。


「雄輔、愛してるよ‥」

何度も囁きながらキスを繰り返すと、彼は目を瞑り肩をすくめ震えながら反応している。


可愛い‥


「みほ‥俺‥やべえんだけど‥」

ふと見ると、雄輔の前は恥ずかしそうに硬くなっている。


「いーよ‥。今日は私からしてあげる。ね?」


ズボンのベルトを外そうとすると、その手を掴まれた。


「今年のバレンタインは、俺からチョコやるから‥」


雄輔は私を抱き上げると、そのままお風呂場へ向かった。

バスタブには熱めのお湯が半分張られていた。

「待ってろ」

「うん‥‥ンン‥ン‥ンフ‥」


口づけながら私の服をゆっくり脱がしていく。


「ハァ‥‥雄輔ぇ‥」

鼻から抜ける、甘い残り香‥

もっと‥もっと欲しくて彼に身体を寄せると、雄輔は笑って私と湯船に入る。


「見てろ。‥‥ほらっ!!」


どこから出したのか、雄輔は赤ワインを一本、湯船に入れだした。


途端に広がる甘い香り‥

思わぬ事にびっくりしていると、雄輔は一口含みぐいっと私の口に移す。


少し強めのアルコールと、経験したこと無い行為にクラクラする‥


「みほ‥‥色っぺえ‥やべ‥」


もう一口、ワインを口移しされ‥
そのまま、舌を絡める。


ああ‥どうしよ‥

このまま、離れたくない‥

「バカ!なにすんだよ!」

叩き落とされた箱を拾い、みほを見上げると涙をいっぱい溜め唇を噛み締めている。


「なんだよ‥何で怒ってんだよ」


彼女に手を伸ばすと、みほはその手を避けた。


「ゴメン‥帰って‥」

彼女は両手で顔を覆い俯く。


「なあ‥どーしたんだよ。俺、何かした?」

顔を覗き込むけど、下を向いて目も合わせてくれねえ。


「お願いだから‥」

しかたねえな‥

「わかった。じゃ‥な」


荷物を持って、玄関で靴を履きもう一度振り返る。


追いかけてもこねーし‥

俺は黙って、部屋を出た。




「なあんだ!それでみほちゃんとケンカしたんだぁ!」


彼女の部屋を出てから、そのまま自分の部屋に帰る気にもならず、近くの飲み友達を呼び出した。

居酒屋に入って、何杯も焼酎をあおる。
「だってよ~。せっかく貰ったチョコ、叩き落としたんだぜ?
ヒドくね?!
しかも、勝手に怒ってっし泣いてっし。もー、あいつの考えてっこと解んねーよ」

貰ったチョコをポンとテーブルに置くと、友達はチョコを一つ摘んだ。


「あ、んめ!
でも、これ義理じゃねーな」

「え~?」

「義理でわざわざ手作りすっかよ。
それにカード読んだか?」


ピラピラと指先で振るカードを引ったくり見ると、その裏に携帯番号が書いてある。

「あ‥‥、くっそ!参ったな‥」

頭を抱えてテーブルにぷっ潰すと、今度は俺の酒を横取りして飲んだ。


「みほちゃん最近忙しかったんだろ?
女の子としては、やっぱり彼氏には手作りをあげたいよなぁ」


チラッと横目で俺を見る。

んなの、解ってんよー‥


「くったくたになって帰ってきたら、彼氏が他の女の子からの手作りチョコをニコニコしながら食ってたら‥。
さぞかし悲しかったろうなあ。
ま、雄輔は義理とかあんまり考えねえから気にも止めてなかっんだろうがな。

あ!おねーさん、焼酎!」

ジョッキを上げ、勝手におかわりを頼みやがる。


「ま、今回はお互い様じゃねえ?
無神経に本命チョコ食ってるお前もいけないし、気持ちをちゃんと伝えねえ みほちゃんも悪い」


も~、いちいち正論でムカつく。
でも、今さらどんな顔してあいつに会えば良いんだよ!


「そういや知ってっか?バレンタインって外国じゃ、男から女に華とかプレゼントすんだってさ」

「マジ?!!」

顔を上げると、そいつはニカッと笑った。