冬の家のなかで、男の子の好奇心は、パパがプレゼントしてくれたママの
腕時計に向いていました。
「だって、どうやって動いてるのか知りたかったんだもの」
バラバラになった、歯車たちは時を刻むことを忘れてしまったようです。
「捨てちゃうの?」
男の子は泣きそうになりながら尋ねました。
ママは首を振ると、心配しなくていいと言い大事そうに時計を持って行ってしまいました。
春の公園、男の子と遊ぶママの耳元には光を浴びることのなかった歯車たちが、仕事から解放されキラキラと揺れているのでした。
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