病院初めてjob interviewを受けてきました病院

9月上旬、過去にボランティア応募等で使用してきたレジュメを改訂。
大学院が修了間近であることを含めてカバーレターを作成し、9月中旬に1箇所、10月初旬に7箇所のポジションにオンライン応募しました。1つを除き全てPart-timeもしくはPer Diemです。
*Part-timeは週に3日程度の曜日が指定されていることが多く、Per Diemはリハビリの場合、週末の入院患者対応の役割が多いと思います。

Full-timeを狙わないのにはいくつか理由があって
①今冬も2回、雪山遠征の仕事が入っていること
②まだdegree programが完了していないこと
③2020夏オリンピックの選手村PT業務に応募中であること(当初8月に採用可否が決まるはずも、審査が長引き中)
④ボランティアを経験した病院以外は未知数なので軽いポジションから始めたい(採用側としても同じ気持ちだと思う)
⑤経済的に逼迫しているわけではない(日本時代の貯蓄は精神の安定に大事照れ

という訳で今の私にはPart-timeが最も理想的で、次いでPer Diemが好ましい状況です。
各病院のjob descriptionと私の履歴(acute-inpatient)が合致するopeningsには一通り応募したものの、反応は薄くさっぱり連絡は来ませんぐすん 
CA州のナースの就活ブログを参考にjob descriptionに沿うカバーレター&レジュメにしてはいたのですが、やっぱりアメリカ職歴が無い部分で厳しいのかなあ...汗

あれこれ調べているうちに、規模の大きい病院の選考はまずapplicant tracking system(ATS)というソフトによる審査であろうことが分かってきました。

「直近○○年の職歴」がウェイト重めで設定されていたとしたら厳しいスコアになるだろうなと思いました。

まあ仕方ない、大学院の課題に集中しよう…という気持ちにシフトしていき、
すっかり油断して1人ランチをしていたある日、見知らぬニューヨーク番号から電話がビックリマーク

冒頭、病院名を完全に聞き逃しました滝汗
でも明らかにjob interviewの話…

どこ?どこ???

「weekendsのカバーのみだけどそれでも興味があれば面接に来て」と。
ラブラブラブラブ!!!! 自分で応募したところなので(相手が特定できないけど)二つ返事でOKです。
立ち話のためメモを取れないので、emailで面接場所の詳細を送ってもらうことに。
住所が聞こえてきた辺りでようやく気持ちが落ち着き、あ、あそこの病院かなと見当がつきました。
いや〜電話interviewだったらここで終わっていただろうなショック

大学院の課題に集中しようモードから一転、2日後のjob interviewに向けて準備しました。
カバーレターを書く際にも調べてはいましたが、webでできる限り病院の施設や諸成績などのレポートを再確認しました。
カナダでPTアシスタントの養成校教員をしている友人からinterview対策リストをもらっていたので、自分の回答を考えて夫に模擬面接をしてもらいました。

夫との練習ではごく一般的な回答は練習できたものの、元々全く職業が異なるので、業務に関わる質疑は練習できませんでした。
十分とは言えない状態でしたが、初めての経験なのでとにかく行ってみるしかない、失敗しても仕方ない、と思うしかなかったです。
それでも大事な一歩を進めることに違いはないショボーン
そういう気持ちで当日Inpatient Rehab Unitに向かいました。

病院は家からメトロを使用してドア to ドア40分くらい。

trauma centerを併設する地域の救急病院です。

NYではよくある、古めかしい外装&完全リノベ済みの内装という感じでした。
指定されたRehab Unitに行くとマネージャーは会議中とのことで、スタッフルームがあるエリアの廊下の椅子で待機。

10分ほどして、細身のミドルエイジマダムがにこやかに入ってきました。
こちらもにこやかに握手を求めますが内心、ど緊張ショック

スタッフルーム奥のマネージャー室に招かれ、リラックスした対面式で面接が始まりました。

話は弾んだもののあまりの緊張にどんな順番で話したか定かではないのですが、覚えている限り書き出すと、
 

① アメリカに来てからどうしてたか
→夫との練習通り『今現在』やっている大学院を強調、そこから米国PTになるためにボランティアをしながらNPTE(国家試験)の勉強をして合格し、今夏ようやくグリーンカードがとれたことを説明

② 各ボランティア先では具体的に何をしていたか
→3箇所の病院のsettingを説明(ortho, acute, outpatient×2、acute inpatient×1)、整形では主に患者さんのエクササイズのヘルプ役、inpatientでは歩行や階段練習で患者の身体に触れるsecond hand(←こういう表現を使っていました)の役割をすることもあったこと。
 

③ 直近の仕事で具体的に何をしていたか
(スノーボードチームのmedical trainerとしての帯同のことで、注目されるとは思わなかったので意外でした)
→チーム唯一のmedical personとしてacute injuryの対応、conditioningとしてのマッサージや物療、テーピングやexerciseの指導も行ったことを説明。


④ 日本の病院でPTが各疾患にどういう介入をするのか
→とにかくマネージャーにとっては日本は未知なので、ざっくりとですが一通り聞かれました。
open heart surgeryのpost day 1って何するの?airway clearanceは?strokeの場合は?のように。整形系は頻度の高い手術を応えましたが、アメリカは術後の在院日数が恐ろしく少ないので、具体的に何してという話にはなりませんでした。
 

私自身は過去2年半、3箇所4部門でのボランティアを通して、一通りの疾患の標準的な流れ(例えば整形術後は1,2泊で退院し、intensiveなhome-rehabを経てから外来整形に通院するなど)を十分把握していたので、日米のリハビリ内容のすり合わせは円滑に進んだと思います。

⑤ physically demandingなinterventionはできる?(つまり離床時に介助量やテクニックが必要だということ)
→日本の急性期病院PTは皆していることなので、なぜearly mobilizationを担当するPTにこんな質問するのか分からない。一応確認かな。

⑥ 1人では介助できない状況(呼吸器装着など)だった場合、日本ではどうしていたか。この病院にはaid やアシスタントが居ないが大丈夫か。

→基本はナースと介入前に話し合って内容を決めていた。junior therapistやstudentがいる場合は助けてもらった。非常にsevereでテクニックを要する場合はexperienced therapist同士で助け合った。こちらの病院でもナースと協力or PT同士で協力ということになるようですウインク

 

⑦カルテ記載について。電子カルテ使える?アメリカのdocumentingを見たことがある?

→SOAPスタイル。前職(Japan)では電子カルテしか使ったことがない。ボランティア先で見せてもらったことはある。

⑧一日のcase road、日本では?

→患者のconditionによるがaverage 15-18人/日。こちらの病院は8-12人/日ということでした。
(私は少し前世代のPTなので冬季にmax24人等は経験していますが、unsafeだったし必要がないので言いませんでした)。
前職ではカルテは全患者さんを見終わって5pmから書いていましたと言うと、ここのRehab Unitでは介入後すぐカルテ記載してから次に行ってもらうから定時に帰ることになるわよ、というコメントでした。
 

⑨雑談
スノーボードの帯同をしているが、スキーヤーなの?(personal informationの箇所を確認し、modern danceを見つけ目が輝く)

ダンスはどこのスタジオに行っているの?(マネージャーもバレエ愛好家でしたラブラブアップ
hourly rateは$50/hで、8:30-4:30でも8:00-4:00でも構わない。ランチタイムはunpaidよナイフとフォーク

⑩質問はある?

→APTA会員になりliability insurance(損害保険)に加入する必要があるか?(病院独自のものがあるのでNo.)
→weekends coverの場合、患者アサイメントは誰が決めるのか(平日スタッフが決めておく。※PTOTST全職種で介入する場合、職種間で患者の疲労のしやすさなど相談して決めていると言っていたので。)

もしかしたら後日書き足すかもしれませんが以上40分の内容です。
どのタイミングで言われたか定かではないのですが、
「十分に経験があるのは分かったわ。staff trainingに入ってもらって、アメリカのpracticeに慣れたと同僚が評価したらシフトを始めようと思う」
というコメントをもらえました。前半で述べましたが、複数応募して反応が無かったことからアメリカ職歴の最初の1行が重要だと身にしみて感じていたので、私のキャリアを評価してくれた上で、アメリカへのtransitionの余地をくれるという、こんなにぴったりの条件は他に無いだろうなと思いました笑い泣き

その後ユニット内をtourしてもらい、入院患者用の小さなリハ室やリハビリテーション専門病棟、アサイメント表のボード等を見ました。途中PTがinterpreterサービス(iPad)を使ってスペイン語話者の患者さんと話しているのを見かけ、マネから「スペイン語どれくらい話せる?」という、もうNYの病院では散々聞かれてきた質問をされました。Hablo un poco de espaniolってその瞬間に返せたら格好良かったなあショボーン まあ初学者なので仕方ないです。引き続きスペイン語も頑張らないと、と久々に思いました。

翌日Thank you emailを書きまして、
週明けHuman resourcesからreference listのregistrationについての連絡が来ました。

こちらの病院のreferenceは少し多めの5件です。(普通は3件だと思う)

managerまたはsupervisor2名、他も基本business referenceという指定があるので、

アメリカに来てからのボランティア先と、前職(東京の病院)のボスや同僚に連絡を取っています。

早くbackground checkを終えてstaff trainingに入れると良いなと思います。
 

長くなりましたがお読みくださってありがとうございましたニコ