入院から3日目、帝王切開での出産が決まりました
正直、全然心の準備できてない
心の準備というか、まだ微妙に諦めがつかないっていうか
先生はもう出しても特に問題ないって言ってたけど、まだ正期産には満たないし、中ちゃんは2000gくらいで小さいし、本当に大丈夫なのかも心配だった
ちなみに、出産日は私の誕生日
1年365日ある中で、誕生日が被るって凄くない?!
いや、重症妊娠高血圧症候群で、母体のリスク回避のための予定帝王切開だから、たまたまって言えばそれまでなんだけど
でも、後から思えば、中ちゃんは、お腹に来たタイミングからして運命的だった子だから、生まれる日もこうなるべくしてなったと思う
ともあれ、前日から絶食で、その日朝一番でオペ室へ。
大きな病院のオペ室だから、スタッフもいっぱいいて、何か凄い物々しい雰囲気
皆さん優しく声掛けして下さったんだけどね
心の準備はできたとは言い難かったけど、それなりに腹は括った!
あとは、先生方やスタッフの皆さんを信じてお任せするのみ!
特に緊張もしてないつもりだったし、実際手術に関して不安はない
でも、担当の先生に「頑張ろうね」って手を握りながら言われて、不覚にも泣きそうになる
普段気が強い分、優しくされると弱いのです
何とか堪えたけど、生まれたあとの中ちゃんを診てくれる小児科医の先生が挨拶に来てくれた時だけはダメだった
「小さく生むことになっちゃうんで、よろしくお願いします…」
って言ったら、もう涙腺崩壊


自分の心配は全然してないけど、中ちゃんのことは本当に心配で。
主治医の先生は産んでも大丈夫だって言ってくれたし、たぶん大丈夫なんだろうけど、まだ35週をこえたばかりで、2000gくらいで小さく生まれてくることになってしまった中ちゃんのことだけは心配せずにはいられなかったのです
小児科医の先生は笑顔で、
「35週までお腹で育ててあげられたなら大丈夫ですよ、お母さん頑張りましたね
」
って言ってくださって更に涙が止まらない


助産師さんやら、主治医が涙を拭きながら励ましてくれて、いい歳して泣いてるのが恥ずかしかった
そうこうしてるうちにも手術の準備は着々と進み、いよいよ手術開始
保冷剤みたいなものを肌に押し付けられて麻酔の効き具合を確認していくんだけど、効かないうちに切られたら困るので、かなりシビアに判定して答えてたら、やたらと時間かかってしまった
無事に麻酔も効いたところで、いよいよ開腹!
とはいえ、当然のことながら、全く何の感覚もないので、何が起こってるのかを感覚としては全く感じ取れなかった
怖いもの見たさで、どっかに反射して手術してる部位が見えないかなーっとか思って探してみたけど、それもありませんでした
開腹して、ものの10分経つか経たないかぐらいで、ぐいっとお腹を押される感覚があった
「赤ちゃんを出すときには、お腹を強く押される感覚があると思います」
手術前に主治医がそう言ってた、きっとこれがそうだ!
いよいよ産まれるんだ、私の赤ちゃん!
少しして、
ふにゃあ、ふにゃあ、と。
あぁ、泣いてる…よかった…
ホッとして涙が流れた。
主治医はじめ、スタッフの皆さんが口々に「おめでとう」を言ってくれた。
生まれた息子は、一瞬だけ見せてもらえたあと、オペ室の隅で、助産師さんの処置を受けていた。
私も何らかの処置を受けてるんだろうけど、そんなことはどうでもよくて、ただ息子の方だけ見てた。
血液とかをある程度綺麗に拭き取ってから、私のところに連れて来てくれた。
小さかった。
小さな可愛い指先を見て、こんなに小さくても、ちゃんと人間の手なんだなって変に感心した。
全体的にとても小さかったけど、すごく、すごく可愛かった。
点滴やらモニターやらで手を動かすことも出来ないから、撫でてあげることも出来なかったけど、助産師さんがおでこをコッツンさせてくれた
あなたのタイミングを待ってあげられなくてごめんね、でも、無事に出会うことができて本当に良かった


とても小さい息子は、まだ色々ケアが必要らしくて、すぐに保育器の中へ入れられて私より先にオペ室をでてNICUへ。
息子がいなくなって気が抜けたのか、麻酔のせいか、やたらと眠くなって、その後はひたすらぼんやりしていました
ぼんやりしたまま処置が終わって、オペ室を出て、相方とちょっとだけ顔を合わせて、でも大したことは話せず病室に戻り、そのまま眠りに引きずり込まれたのでした