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The Opon Times

Dancing Opon

急に書こうと思います。
っていうのも今卒論の準備をしててそれ関連で色々読んでて思い出したんだけれども。

去年の11月の授業でGuest Teacherを外から迎える日だったんだけど、その日は車椅子ダンサーの女性が来たの。シラバス見てた時から、うちの先生が、Guest Teacherシリーズの最後にはでは車椅子ダンサーのパワフルなおばちゃん(62歳)が来てくれるわよ~!とは言ってたんだけど、本当に明るそうで綺麗なおばあちゃんって感じだったの。助手として若い車椅子ダンサーの女性と一緒でね。

で、まず私は、ダンス用の車椅子が存在する事自体知らなかったんだけど、来るなりそれに自力で乗り換えてて驚いて。

その先生は元々小さい頃からバレエをしてたんだけど、26年前(36歳の時か)に階段から落ちて、首や背骨を怪我してしまって、そこから車椅子の生活が始まったようです。

でね、I was trying to stop dancing so many times, but I couldn't.って言っててね、もしやめれちゃったら、もし踊らなくてもいいや!って思えちゃったらどんなにかラクだったかって話しててさ。

私昔、「せっかく五体満足に生まれてきてダンスと出逢えたんだから頑張らなくちゃ!踊らなくちゃ!」とか思ってたんだよね。でも甘かったよね。未熟だったね。本当に好きだったらどんな状態でも踊るんだな、って思ってさ。

でね、その人のすごい所は、本当に踊りがめちゃくちゃ綺麗だったんだよね。こればっかりはもう理屈じゃなくて、目で見て感動しちゃったんだけど、一回のターンが、本当に本当に美しくて、もうそれだけで、ああこの人に出逢えてよかったなって思っちゃった。

で、2年前できなかったポーズが今年は出来たりしてて、それをうちの先生が言ったら、そうなの~練習したのよ~!みたいな。で、その笑顔がまたチャーミングでさ。

「諦めない力」とか「笑顔の美しさ」とか「精神の強さ」とかいう言葉って、ありきたりで聞き慣れちゃって日常であまり実感する事が逆になかったんだけど、それがズバリ今目の前に居る人に詰まってるって感じがしたんだ。

それから、I got the opportunity to dance with a chairって言ったんだ、途中説明してる時に。この人は、そう思えるまでに時間はかかったかもしれないけど、opportunityって思えるようになるまでってきっとすごい葛藤と精神力と努力があったんだろうな、と。

でね、彼女は今車椅子のダンサー達のカンパニーだけじゃなくて、車椅子の子供達に向けて無料でクラスをやったりしてるみたいなんだ。
自身の経験の中で、バスの中で見ず知らずの人に車椅子だとどうやってセックスするんですかとか言われたり、旦那さんとパフォーマンス観る為に並んでたら、シアターのticket boxのスタッフに、車椅子でも旦那さんと結婚してもらえて良かったですね的な事を言われたり、悲しい経験はいっぱいある、と。

でもそういうのは私が大人になってから言われた事だから、そうやって失礼な事を平気で言ってくるような人も世の中には居るんだな、って思えたけど、子供達はそうじゃないと思う。もしも同じように私らの考えもつかないような事を言われる経験を子供たちがしたら、どれだけ傷つくと思う?って言っててさ、ほんとだなと思って。

あとね、技術を教えるっていうよりも、親から怪我しない為に運動するのに反対されてたりとか、目立っちゃだめなんじゃないかとか思ってる車椅子使ってる子供たちに対して、踊りたかったら踊っていいんだよ、ステージで目立ってgracefulに振る舞ってもいいんだよって、ストッパーを外してる。的な事を言っててさ。それで新たに楽しみを見つけた子とかいっぱい居るんだろうな~と思ってさ。

最後にその助手の人と二人で一個ピースを見せてくれたんだけど、その一番最後の部分で、車椅子から降りて、その降りた車椅子を手でバーン!って遠くに押して、バランスとるの超大変なのに自力で床から立ってポーズとって終わったの。

で、それも、踊った後に、どうしてああいう終わり方にしたの?って話になって教えてくれたんだけど、いつも支えてくれてた歳の離れた旦那が登山してて怪我して入院になって、今までいつも助けてくれてたけど、私ももっと自立しなきゃなって思い知ったから、その意味を込めたって言ってた。

2年前出来なかったポーズの話にしても、この最後の終わり方にしても、凄いのは、挑戦し続けてるって所だよ。小さな努力をこつこつ積み重ねてるんだよこの人は。そして以前出来なかった事が出来るようになってる、62歳にして。

車椅子どうこうって事じゃなくて、この人の強さ、精神力、明るさに本当に感動しました。
本気で何かに取り組んでいたら、彼女みたいにたった一回の授業でも、人の心を動かす事が出来るんだなーと。

もう24だけど、きっとこれからどう生きていくかでこの先すごく変わってくると思う。
私も彼女のようなまっすぐな笑顔と強さと愛を持って生きていきたい、と思いました。