私は、大学時代、ダンサーを夢見てダンス専攻のある体育大学に入りました。
その後社会人経験を3年積んで、母校の大学の大学院に戻り、スポーツ科学の修士号を取得、保健体育科の専修免許も取得しました。
残念ながらプロダンサーにはなれませんでしたが、、、、。笑
大学院修了後も大学助手として大学に残り、踊りながら、研究論文に親しんだり、
「誰かに何かを教える伝える」という仕事をずっとやってきました。
そんな経緯から、
子供の体を治したい!!と自然治癒のしくみを追い求めて学び直そう!と思った時には、すでに、身体の仕組みや健康の基礎知識に関して、ある程度の知識を持っている状態でした。
ですが、そんな私でも、アトピーを自然治癒させる方法は、簡単には見つけられませんでした。
研究論文や文献、書籍など、手に入れられるものは片っ端から手に入れて、借りられるものは借りて読破し、様々な自然療法の研究家や医学博士のセミナーにも参加しました。
これを食べると良い、
こういう生活をすると良い、
これを塗ると良い、
などなど、
アトピーに良いと言われるものは、それこそうんざりするほど調べて、効きそうであれば何でも試しました。
マクロビオティック
(日本発祥の陰陽論を交えた食養生法)や、
ベジタリアン食
(さまざまな理論や考え方がある、玄米菜食主義など)
アーユルヴェーダ(インド伝統療法)や、
中医学の食養生や薬膳、漢方、
日本の民間療法、和漢、
新しいものだと、
MEC食や、高脂肪食などの食事療法、
などなど、、、
その他様々な食養生についても勉強しましたし、自分の体を使って人体実験もしました。
それから、
アトピー商法というのを知っているでしょうか?
アトピーの改善を謳う商品で商売をすることで、そのほとんどが詐欺まがいの商品だったりします。
(もちろん、良心的な気持ちで、商品開発などをしている人もいるでしょうが。)
そういう商品にも手を出し、
健康サプリ的なものや、
ネットワークビジネスにも手を出し、
頭の痛くなるような出費もしました。。。。
(今となっては笑い話ですが、
当時は、夫と一触即発な関係になるなど、
二度と経験したく無い体験です。。)
しかし、どれも大した変化が無いか、
残念ながら、一時的に良くなったように見えるだけで、その後、悪化するものが多々ありました。
勉強しても、勉強しても、
どうしても知識が「うまく繋がらない感じ」がしたし、「これで全て大丈夫」と思える知識にはとんと出会えませんでした。
結局大した成果も得られないまま、
必死で探し続けるだけの不毛な時間が
1年半ほど続きました。
一年半。。。。
長かったなぁ。
しかし、実は、この足掻きの中で、
私はとても大切で重要なことに気づきました。
それは、私はそれまでずっと、
「何を、体の中に取り入れれば良くなるのか?」「どんな方法で治るのか?」
という方向の知識を探していて、
「我が子の体の内側は、今どんな状態なのか」
「体の仕組みとはそもそも何なのか」
ということの方には意識を向けられてなかった。
ということでした。
最初は、自然に治癒する体のしくみって何なの?という疑問から始まっていたのに、
焦ったり不安になったり、
苦しくなったりしてるうちに、
「自然に治癒させる方法とは??」と、
ハウツーにばかり
目がいってしまっていたのです。
また、体の仕組みを考える事もありましたが、
そういう時にさえ、
ハウツー【方法論】の中から、
仕組みを探ろうとしてしまったりしていました。
肝心な、体のしくみそれ自体や、
病氣の主体である「現在の子供の体の状態」などが、すっかり置いてきぼりになってしまっていたのです。。。。
専門知識が生半可にあるばかりに、尚更、基本の基本である部分を、考えようとしていなかったのかもしれません。
体の仕組みは、誰の体であっても全人類に共通していますよね。
私たちが常に無意識にでも呼吸をし、心臓が止まらずに動いてくれて、命を生かしておけるのは、その何かしら絶対的な命の仕組みが働いているからです。
人はこれを、自然治癒力と呼んだり、恒常性(ホメオスタシス)と呼んだりするのだと思います。
これに思い至ってから、
どうして知識が全部繋がらない感じがしたのか?これで大丈夫と思える知識が見つからないのはなぜか?
にも気が付きました。
すべての身体の仕組みや身体の知識というのは、
どんなに複雑に見えても、一本の糸のように明確に繋がっているはずなのです。
この知識の糸そのものの理解が足りていない、
わたしが、そもそも見えていないところに原因があったのだとわかったのです。