Dancer Abedas in Meru, Kenya  ダンサー あべだす いん めるー けにあ


所属の上層部の腹黒さがわかりだし

腹立たしい思いでいっぱいになり

ストレスで

食欲が減る

どころか

増える一方である

こんな時は

大好物をがっつり食べて

解消するに限る


やっぱり

豚肉

豚カツだ


肉はいつもの店で買っておいたものを手頃な大きさに切っておく

塩 黒ペッパーを振って

小麦粉をまぶし

とき卵にさっとつけ

パン粉をまぶす


パン粉は店では見当たらないので

いつも買っているブラウンブレッドで代用

近くの商店で購入

いつもパサパサなのでパン粉にぴったりだと眼をつけていたが

今日に限って新鮮な湿ったパンだった

とにかくできるだけ細かくちぎる


ベジタブルオイルを少な目に入れ

セサミオイル(ケニア産もあるが特有の香りがないため中国産使用)を少したらし

少ない油で揚げられるように鍋を傾け 少しずつ揚げていく


久しぶりの豚カツを頬張る

パン粉の粗さから唐揚げにも見えるが

旨いことにはかわりない


さあ 今週も乗り切ろう




-elevu

ケニアでは ずる賢い意味合いの言葉を ほめことばとして使われている

俺の場合は携帯電話をセキュリティロックしていたら

「ずる賢ーい」と言われた


組織のN0.2はボスのワイフである

彼女こそこの言葉が似つかわしい

ボスがラフなマネジメントをし

ワイフが詳細なマネジメントをする

組織の実質的な中心人物である


マイクの解雇

彼女の策は功を奏した

マイクの質問に対しボスは

「その件に関してはNo.2にきかないと分からない」と言葉を濁した

その後 解雇の言い渡し

木曜 彼女はドナー(スポンサー)に会うためにアメリカに出発した

彼女の不在の間にまたストライキでもされたらたまったもんじゃない

そこで 見せしめの解雇

逆らう奴はめった切りよ♡

これは非常にスタッフに効果的だった

いいたい不満はいっぱいあるが

首を切られたらそれはそれで死活問題である

同僚ハンソニーの苦悶の表情に胸が痛くなる


毎週月曜朝 全スタッフでミーティングを兼ねた礼拝がおこなわれる

前回のテーマは EXODUS 

出エジプト記という箇所でエジプトの圧政からモーセと奴隷らの脱出について

ボスが陶酔して説教していた

しかし聞いていたスタッフにしてみたら 

圧政をしているのはあなたではないか

しらけてきっているのが明らかで

終わった後 なぜ ストライキ直後の説教にEXODUSを選んだのかと

笑い話だったのだが・・・


・・・笑えなくなった 


彼らのストレスフルな労働はこれからも続く

辞めたくても 他にマシな仕事のあてがない

ずる賢さに勝るものは何なのか

同僚の一人は言う

彼らにはいつかきっと神の裁きがくるだろうと


聞けば聞くほど腹が立つ

やっぱり部外者でしかない俺が 

管理職の不正をメディアにリークして

組織がなくなりでもしたらみな職を失うし

だれが俺にしゃべったんだと

同僚らが職を失うことになりかねないし

(ここに書いてる時点で危ういか)

俺自身 呪術師でも雇われて呪い殺されるのだろう

(ケニアでは呪術師がいまだにおり宗教とは別格で恐れられている)

露骨な弱肉強食

これがアフリカなのだろう


残念な組織の労働環境を目の当たりにし 

精神安定上 言葉にして書き留めておきたかった

内部暴露に関しては次回で最後にしたい


こんな歪んだ組織でもレスキューを求めている子どもはいる

子どもとできるだけ向き合っていきたいと思う


蛇の道は蛇

俺もずる賢さを武器に

正体をつゆも知らない

愚かなボランティアのふりをして 

ボス ワイフ と関わっていこうと思う

町を歩いていると

相変わらず

ミラー中毒の大人とチョコラ(ストリートチルドレン)をみる


あまりの酩酊で倒れて硬直していたり

座り込んで何かつぶやきながらぽりぽり掻き続けたり

「チャイニーズ!!!」と絡んできたり

金をせがんできたり

このような光景には慣れていた


今日は違った

側溝に逆さにすっぽりはまり

人柱のように 全身は硬直しており

腕はもがいている

雨水がたまっている場所で

逆立ち状態で溺れているのだ

俺は状況がいまいち理解できず

すぐに動けなかったが

そばを通った2人の通行人が

ああ しょうがないなという感じで

救助

片目は魚のようにめくれ

相変わらず全身は硬直している

呼吸はしているようだ

とりあえず安全な場所に移動させる

大人二人がかりでも重いようで

これには俺も加勢したが


買い物のあと

彼のことが心配になり(何もしてやれないが)

同じ場所を通る

変わらず片目はめくれている

生きてはいた

他のミラー中毒者同様

幻覚を見ているようだ


深刻なミラー中毒者達

死んでいるのかただ酩酊で硬直しているのか

判断できない時がある

彼ら自身

もう現実を生きているのか死んでいるのか

判断できないのかもしれない