コンテンポラリーダンス ワークショップ in Japan

今年も名古屋の金澤志保バレエスタジオのお招きで、コンテンポラリーダンスとピラティスのワークショップを開催することになりました。
期間は7月23日から8月30日まで。
お問い合わせは tomo.toba@ezweb.ne.jp (とばやま) までお願いします。件名にWSと入れてくださいね。
割り切ってシンプル

山嵜一也著 「イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方」 Kadokawa 16048
オリンピック招致に奔走した知事が政治とカネ問題で失脚。
エンブレムはパクリ疑惑。
競技場建設プランは白紙撤回。
聖火台は一体どこに設置されるのやら…。
さらに、誘致に絡んで賄賂の受け渡しがあったのか?etc...
ケチがつきまくっている東京五輪、2020年までにクリアにすべき問題がたくさんありそうですね。
思い起こせば北京オリンピックの開会式。一糸乱れぬ特大打ち上げ花火のようなパフォーマンスに度肝を抜かれた思いがしました。
それに比べてロンドンオリンピックの開会式。ところどころ不揃いで、なんともゆる~い感じ。
身びいきかもしれませんが私は断然ロンドンオリンピックの開会式の方に好感を持ちました。
パフォーマンスの出来からいったら北京を100とするとロンドンは70ぐらいなのかな?
でも、明らかに両都市が開会式で見せたかったものが違っていたような気がします。
ゴージャスな北京、成熟のロンドン。国の威信をかけて見せびらかすような開会式を行った中国。エンタテイメントの中に世界をリードしてきた歴史の深さと未来にかける願いを盛り込んだ英国。対象的な2都市のビッグイベントでしたね。
ちょっと肩の力を抜いた感のあったロンドンオリンピックはパラリンピックを含めて大成功。
そして、このイベント、これで終わりではなかったんですね。
それはこの本を読むとわかります。
ロンドンオリンピックの会場建設現場に直に関わっていた日本人。
山嵜一也。
現在東京五輪に関わる様々な件で日本がざわついている中、メディアで都市とオリンピックのあり方に彼独自の視点から意見を呈している建築家です。
在英歴12年。建築家としてロンドンで紆余曲折、様々な経験を経てロンドンオリンピックのプロジェクトに参加。2013年に帰国して現在は東京をベースに活動しています。
彼は私と同じく北ロンドンに住んでいたので、著書の中では頷ける箇所がいくつかありました。
それとは対照的にロンドンのオフィス事情、建築業界事情に関しては知らなかったことも…。面白かったです。
最近、日本ではゆとり世代のオフィスワーカーは上司や同僚たちとのアフターファイブの飲み会には参加したがらないと聞いています。時間の無駄とかつまらないとかいろいろ理由はあるんでしょうね。
山嵜氏も指摘していますが、ロンドンで生活しているとロンドナーの社交技術には感心させられます。コミュニケーションスキルが日本人に比べてかなり高いと思います。私は結構イギリスのパブカルチャーは侮れないと思っています。日本の居酒屋のように気の利いたおつまみはありませんが、立ち飲みを厭わない気軽さもあって、親交を深めるにはもってこい。ちょっとした情報交換もできて仕事にもプラスことも少なくありません。早く帰りたい時も先に席を外す後ろめたさは日本の飲み会参加時に比べてそんなにないんじゃないかな。
パブ事情の他、スペース、つまり都市空間、居住空間についての山嵜氏の意見にも興味深いものがありました。名古屋や東京にくらべるとロンドンの風景の方がくつろげる訳もわかったような気がします。
イギリスに興味がある人、東京五輪が心配な人、自分のビジネスライフを見直したい人におすすめの本です。
ただね、正直言うと「こんなこと日本じゃ絶対ありえな~い!日本人をみならえー!」と思うことしばしばあります。

