ケンを紹介してくれたのはパトリックでした。

思えばパトリックとの出会いが全ての始まり。

ダンスの聖地ブラックプールで

2度目のチャレンジの時でした。

結果はダメだったのですが見知らぬ英国人に肩を叩かれて

「君は残ってるだろう?何故出て行って踊らないんだ?」

「???ノー。だめでした」

「そんな訳ない。見て。ちゃんとチェックしてる」

と言いながら自分のプログラムを見せてくれました。

いや、あなたは私達にチェックしてくれたんですねー。。。。

自信をもって引かないおじ様にチェアマンの所まで確認に行ったのですが

やはりダメ。

肩を落とすおじ様に「気にしないで!」と言うと

「君達は絶対に10年以内にチャンピオンになるだろう。

僕を忘れないで」とPatrick Buttonと書かれた名刺をくれました。

何者??と思いましたが、お礼を伝えたく拙い英語で手紙を書いて

返事が来て、素敵な、本当に素敵なやり取りが何年も続きました。

今でも手元に全ての手紙が残っています。

あの頃のイギリスの空気と共に。