③生まれました
前回までの続き
13時ごろ子宮口は全開！
助産師さんの声に合わせて
いきみます
「吸って〜、吐いて〜」
「吸って〜、吐いて〜」
「吸って、止めて、ん〜！！」
陣痛の波が来るたびに
何度も繰り返していきみますが
全然出てきません
私よりも後に
お産が始まった人を担当していた
助産師さんも集まってきて
なかなか進まない状況に
「でてこないね〜」
「もう出てきてもいいんだけど」
「頭が大きいみたいだね〜」
彼は生まれる直前にしか入れないので
全開になってから病院の中にはいますが
別室で待機しています
全然、すすまないので
ついに院長先生が登場
微弱陣痛との判断で
陣痛促進剤を使うことに
陣痛促進剤を使用し始めてから
少しだけ陣痛の波を強く感じるように
力を入れている感覚が
さっきよりもわかりやすくなりました
（痛みは感じませんでした）
この辺りはもう必死すぎて
時間とか間隔とかわかりません
「このままいくと会陰が裂けるから会陰切開しますね」
きた！噂に聞く会陰切開
裂けるのは絶対に嫌だし
ベビーが出られなくて苦しんでるから
どうぞ切って下さい！！
ここで再び院長先生登場
会陰を切ってもらいましたが
どこをいつ、どう切られたか
全くわかりませんでした
院長はこの日、外来の担当なのに
合間を縫ってきてくれているようです…
待っている健診に来ているママたち
すみません
会陰切開してから
院長は午後の健診のため
下におります
その後も
何度もなんども陣痛に合わせていきみます
子宮口全開から2時間
出てきてもいいのに
なかなか出ない…
このころには
助産師さんが４人か５人くらいに増えてた
陣痛促進剤も少しずつ足して
いろんな力を借りながら
お産が進んでいきます
「もう頭が見え隠れしているよ！」
「吸って〜吐いて〜、吸って止めて、ん〜！！」
「赤ちゃんの頭すぐそこだよ！触ってみる？」
え？触れるの？？
自分の足の間に手を伸ばすと
赤ちゃんの頭に触れました
頑張って出てこようとしている
赤ちゃんに触れたことで
感動すると同時に
もっと頑張らないと
と気合を新たにいきみます
その後、何回かまたいきみますが
出てきません…
子宮口が全開になってから2時間半ほど
A「ゴットハンドに頼るしかないですね」
B「そうですね」
ここでまたまた院長先生登場！！
1回目
「吸って〜吐いて〜、吸って止めて、ん〜！！」
「腰が浮きすぎかもしれないね」
「こっちに向かって、真っ直ぐ押し出すように力を入れてみて」
2回目
「吸って〜吐いて〜、吸って止めて、ん〜！！」
今、頭が降りてきてない
「そうそう！今の感じでいきんでくださいね」
ようやく助産師さんが
「旦那さんを呼びます！」
やっと生まれる直前にきたのか
待ち構えていた彼が
呼ばれてから秒で駆けつけました
私に何と声をかけていいか
わからないのでしょう…
陣痛開始から14時間
さまざまなことを体感しながら
この時を迎えた私と
ただひたすら
状況が詳細にわからないまま
いきなりもうすぐ生まれる場面に
登場した彼
温度差があるのは当然ですよね
陣痛促進剤により
いきんだ時の手応えも
感じるようになってきて
院長先生のアドバイスにより
ベビーとの対面が
いよいよだと感じるように
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