朝日新聞社のNewsより転用します。
www.asahi.com/special/10005/TKY201103280224.html
二つのパイプいすの下にブルーシートが敷かれると、即席の美容室になった。ハサミを手にするのは、美容師の片桐浩一さん(41)。震災で妊娠9カ月の妻を失った。2週間後、「地元に笑顔を取り戻したい」と避難所で散髪のボランティアを始めた。
岩手県釜石市中妻町の釜石中学校体育館の用具室。27日午後1時、コンコンとドアをノックして、「お客」が入ってきた。「髪を切ってくれると聞いて、走ってやってきた」とうれしそうにいすに座った。
片桐さんと、同僚の佐藤未幸さん(30)が手際よくハサミを走らせる。シャンプー台はなく、切った髪は掃除機で吸い上げる。鏡で髪形を見せ、完成だ。3カ月ぶりに髪を切ったという坂下茂登子さん(69)は「気持ちも髪もさっぱりした。本当にありがたい」。
3時間ほどで訪れた人は17人。扉の前には列ができた。散髪中の会話も、楽しみの一つ。「全部失って、生きているのがよかったのか、悪かったのか」。女性が話すと、片桐さんは「生きてよかったと思えるようにしないとね」と耳元にささやいた。
散髪中、余震でパイプいすがガタガタと揺れた。「おぉ」と顔をこわばらせる女性。「こんな揺れても、ハサミはとまらんよ」。片桐さんの一言で、笑い声に変わった。
片桐さんと佐藤さんは、釜石市の市街にある店の営業中に被災した。お客さんを避難させ、一心不乱に高台へ走った。片桐さんの身重の妻(31)が働いていた地区は津波で壊滅的な被害を受けた。何日も避難所をまわった後、安置所に足を運んだ。寝顔のような顔をして妻が横たわっていた。出産予定日は4月23日。「妻と子を守れなかった」という思いだけで、1週間眠れなかった。
美容室に戻ると、ガラスは割れて泥だらけ。髪を温める機械は、海水でさびてしまった。店もいつ営業できるかめどは立たない。でも、すれ違うお客さんから「お店やってよ」「また会おうね」と声をかけられた。
25日に妻を火葬した。そのころ、佐藤さんがボランティアで散髪を始めたと聞いた。長い避難所生活でお風呂にも入れていない人たちを、自分の手ですてきな髪形にできれば――。半壊した店からハサミを持ち出した。
2週間ぶりの散髪。初めは手がスムーズに動かなかったが、すぐに感覚を取り戻した。いつもだったら、シャンプーをして、髪を乾かして、セットまでしてあげられる。即席の美容室では、100%の力を発揮することはできない。だが、部屋を出るみんなは笑顔だった。
「自分を待っていてくれる人がいる。その気持ちに応えるために、切り続けたい」
カズのゴールも多くの感動を呼んだけど
日常茶飯事で飛び込んでくる被災地のNewsには
胸を締め付けられる
こんなに「自分にできること」について考えていることなんて
今までなかったかもしれない
被災地の復興
原発問題
そして経済への影響と
商品生産のための原材料不足
1次、2次、3次と押し寄せてくる大きな大きな時代の波の
ど真ん中で俺達は生きている
この事を真摯に受け止めながら
今こそ心から「平和」を祈りたい
自分に出来ることは何だ?
そして自分に出来ることを見つけたら
全力で取り組むことしか
俺達にはできない
例えはかない蟷螂の斧だとしても
皆で行動することで
いつか何かが変わるはずだ

www.asahi.com/special/10005/TKY201103280224.html
二つのパイプいすの下にブルーシートが敷かれると、即席の美容室になった。ハサミを手にするのは、美容師の片桐浩一さん(41)。震災で妊娠9カ月の妻を失った。2週間後、「地元に笑顔を取り戻したい」と避難所で散髪のボランティアを始めた。
岩手県釜石市中妻町の釜石中学校体育館の用具室。27日午後1時、コンコンとドアをノックして、「お客」が入ってきた。「髪を切ってくれると聞いて、走ってやってきた」とうれしそうにいすに座った。
片桐さんと、同僚の佐藤未幸さん(30)が手際よくハサミを走らせる。シャンプー台はなく、切った髪は掃除機で吸い上げる。鏡で髪形を見せ、完成だ。3カ月ぶりに髪を切ったという坂下茂登子さん(69)は「気持ちも髪もさっぱりした。本当にありがたい」。
3時間ほどで訪れた人は17人。扉の前には列ができた。散髪中の会話も、楽しみの一つ。「全部失って、生きているのがよかったのか、悪かったのか」。女性が話すと、片桐さんは「生きてよかったと思えるようにしないとね」と耳元にささやいた。
散髪中、余震でパイプいすがガタガタと揺れた。「おぉ」と顔をこわばらせる女性。「こんな揺れても、ハサミはとまらんよ」。片桐さんの一言で、笑い声に変わった。
片桐さんと佐藤さんは、釜石市の市街にある店の営業中に被災した。お客さんを避難させ、一心不乱に高台へ走った。片桐さんの身重の妻(31)が働いていた地区は津波で壊滅的な被害を受けた。何日も避難所をまわった後、安置所に足を運んだ。寝顔のような顔をして妻が横たわっていた。出産予定日は4月23日。「妻と子を守れなかった」という思いだけで、1週間眠れなかった。
美容室に戻ると、ガラスは割れて泥だらけ。髪を温める機械は、海水でさびてしまった。店もいつ営業できるかめどは立たない。でも、すれ違うお客さんから「お店やってよ」「また会おうね」と声をかけられた。
25日に妻を火葬した。そのころ、佐藤さんがボランティアで散髪を始めたと聞いた。長い避難所生活でお風呂にも入れていない人たちを、自分の手ですてきな髪形にできれば――。半壊した店からハサミを持ち出した。
2週間ぶりの散髪。初めは手がスムーズに動かなかったが、すぐに感覚を取り戻した。いつもだったら、シャンプーをして、髪を乾かして、セットまでしてあげられる。即席の美容室では、100%の力を発揮することはできない。だが、部屋を出るみんなは笑顔だった。
「自分を待っていてくれる人がいる。その気持ちに応えるために、切り続けたい」
カズのゴールも多くの感動を呼んだけど
日常茶飯事で飛び込んでくる被災地のNewsには
胸を締め付けられる
こんなに「自分にできること」について考えていることなんて
今までなかったかもしれない
被災地の復興
原発問題
そして経済への影響と
商品生産のための原材料不足
1次、2次、3次と押し寄せてくる大きな大きな時代の波の
ど真ん中で俺達は生きている
この事を真摯に受け止めながら
今こそ心から「平和」を祈りたい
自分に出来ることは何だ?
そして自分に出来ることを見つけたら
全力で取り組むことしか
俺達にはできない
例えはかない蟷螂の斧だとしても
皆で行動することで
いつか何かが変わるはずだ
