月曜日の朝、子供達を学校へ送り出して
朝ご飯を食べてからスマホを見ると
前の会社の重役から何件も電話が来ていた…
前の会社ってのは今もガッチャンが働いてる所で…
“あ、これヤバいやつだ…”
と思って折り返すと案の定『落ち着いて聞けよ』
と言われた。
ガッチャンが脚立から落ちたと思われる、意識がなくて救急車で運ばれた
との事。
でもさ、やっぱり女ってのは現実的だよね?その状況でも、終わったばかりの洗濯物を干していかなきゃって思うんだから。少なかったからってのもあるけど
もしもの時のために姉に子供達を迎えに行ってもらう連絡したり、私の職場に休むことを連絡しなくては行けないから、その連絡をスピーカーで話している間に洗濯物終わらせた。
急いで病院に行くと入り口が分からない私のために常務が出て来てくれた
しばらく待って、先生からの説明…
意識レベルが少し上がって痛みなどには少し反応するようになったと言われた
一通りの状況の説明を聞き、病室に上がる前に顔を見て行ってと言われて行った。
社長も一緒に行ってくれた
ガッチャンはベットの上で目を瞬きもせずに見開いたまま仰向けにダランとなってた…
最初に社長がガッチャンに話しかけてくれたけど無反応…
私が覗き込むと目が少し反応して右手で上を掴もうとして動かして、でも意識があまり無いし距離感も分からないみたいでただバタバタしていた
めちゃくちゃ怖かった
入院の手続きをすると職場の方々は帰られた。
お昼頃になると少しまた意識が戻って来たようでした。ただ、記憶障害がかなりあって、生年月日、子供の運動会が終わったのかどうかなど分からず、仕事に行った事も何が起きて病院にいるのかも分からないようでした。
その後看護師さんにも説明をうけて、看護師さんに『大丈夫だと思うよ〜』と元気に言われると、少しだけホッとして涙が出た
ガッチャンはCTやMRIで、目視できるような外傷は今のところなく、大きなたんこぶと重い脳震盪との事でした。ただ、それくらいの事でここまで重い状態になる事はあまり無いので、後遺症がどう出てくるのかはまだ分かりません。との事でした。
帰宅して色々準備してまた病院に行って…
子供達が学校から帰って来たら、ショックが無いように説明をした
夜は病院から連絡が来たら嫌だな…と考えてしまって全然寝れなかった。そんな月曜日でした。
火曜日、ガッチャンは意識を取り戻してはいるものの、自分の生年月日や子供の運動会が終わってるのか相変わらず分からずとの事でした。
面会もできないので、モヤモヤ…
水曜日は先生と少し話せて、急変の心配はもうないとの事でした。
今のガッチャンに病名をつけるとすれば
【びまん性軸索損傷】との事です。分かりやすく言うと、赤ちゃんの揺さぶられ症候群の様な感じで、頭蓋骨の中で脳がグワっとなった事による脳内の神経…それも開いて結び直すとか出来るような神経ではなく、目に見えないようなレベルの細胞が傷ついているであろう。と言う事でした。
先生の話を聞いて、車へ戻るとガッチャンから電話が来て少しだけ話すことが出来た!
相変わらず生年月日は曖昧。でも、声が聞けるのが奇跡のようだった。頭や身体中が痛いと言ってた。
木曜日、金曜日、リハビリが始まっていて、認知テストや歩行を頑張ってる。
起き上がるのもやっとで、起き上がっても後ろに倒れてしまうらしい、まだ目眩が酷くてクラクラするって木曜日までは言ってた。
面会は自分で歩けるようになってから、デイルームでとの決まりがあって、自由に出入りできないんだけど、荷物を届ける時にリハビリに向かうガッチャンに偶然会うことが出来た!
ここ3日、テレビ電話が出来るようになったので子供達も安心した様子で良かった。ハルは毎日パパに会いたいな〜とポツリと言ってる。木曜日はハルの運動会で、ガッチャンと見に行く予定だったけど私1人で行って来た。綺麗な青空と子供達の頑張ってる姿と今の状況が心に染みて涙が出た…。ガッチャンにも見せてあげたかったな…でもテレビ電話でハルが“私は最強”のダンスをパパの為に踊ってくれた。
そんなこんなで大変な1週間だった、ガッチャンの記憶障害、まだ若いので良い方向に向かうのは間違いなし!家族の事はちゃんと覚えていてくれてありがとう!今の所分かっている記憶障害は、会社の人の名前と顔が一致しない、だけど写真で見れば思い出せる。自分の呼び方が俺だったのが僕や私になっている。自分の洋服のサイズが分からない。とかこんな程度、
認知症とは違うので、これからも記憶がこぼれていく訳ではなく、新たに記憶を増やしていく事は可能。忘れている事も少しずつ思い出す可能性もある。との事です。
あぁガッチャン…本当に世話の焼ける子です。
意識がほとんどなかった時、私の顔だけには反応をしてくれた…本当に深く愛されてるんだな…と感じました。
入院はもう少し長引くし、退院後の生活がどうなるのか不安もあるけど、また家族4人で居られるのを楽しみに待ってる。
先週末、ガッチャンが『ずっと家族4人で一緒に過ごしたい』って呟いてて、もともと家族大好き人間だけど、ボンヤリ呟いたその言葉が印象に残ってたんだけど、今となると、この状況を予感させる一言だったなと思う。
生きてて良かったよ!!
そうそう、ハルがたくさん助けてくれたの。
一緒に洗濯物干したり、お味噌汁作ってくれたり、卵そぼろ作ってくれたり、洗濯物畳んでくれたり、お願いした訳でもないのに色々やってくれて、本当に助かりました。ありがとう。
