ブルースが聴こえる


いくら待っても
あんたは来ないから

あんたのボトルで
ひとり呑んでる

残り少ないバーボンが私を悲しくさせる


知らない男の肩にもたれ
酔ったふりして泣いていたの

口説かれたなら
ひっぱたいてやろうと思ってたけど

「もう帰れよ」って
叱ってくれた

「つれて帰ってよ」と誘ってみたけど
男は黙って帰って行った

ふられついでに
また呑んで

いつのまにやら眠ってた



子供の頃の夢をみた
もう帰れない故郷の夢を





コーヒーの匂いで目が覚めた私

マスターは煙草吸いながら雑誌を眺めてた

私はコーヒーを飲む
さめかけた器に人のぬくもりを感じながら