効果的な勉強法とは
          復習は大切です


 一般に考えられる究極の学習の仕方は、覚えたことを絶対に忘れないこと!!(当たり前と言えば当たり前だが・・・)もし覚えたことを絶対に忘れないってのが可能なら、
おそらく誰でも1ヶ月もあれば偏差値80を超えることができるんじゃないでしょうか。しかしながら人間の脳みそは物事を忘れるようにできています。もし忘れることができなかったら、毎日のどうでもいい細かいことまで全部頭の中に残って、そのうち脳がパンクするでしょう。 またつらい記憶を忘れられないのは人にとって不幸です。
人は忘れることができるから生きていけるのです。忘れることができるから幸せになれるのです。しかし、勉強ではそうはいきません。無理してでも覚えなくてはいけないのです。
ですから「絶対忘れない勉強法」っていうのは不可能な理想であるわけですが、それにできる限り近いものを考えていきたいと思います。

皆さんが試験のために学習しているのであれば、当然学習したことを試験当日に覚えていなければなりません。

そうでなければ学習したこと自体無意味なことともいえますし、もしあなたが受験を一年後に控えているとすれば、今日覚えたことは一年後まで頭の中にしっかり残しておかなければならないのです。

ところが、ここでたいへんな問題があります。

・ 人間の記憶はそのままにしておくと一年たてば覚えたことの97%を忘れてしまうのです。 
・それどころか20分後に約40%、
・1日後で約70%、
・3日後では80%以上忘れてしまうのです。
  (受験生にとっては、四谷怪談なみに恐ろしい話です。)

これは心理学の本などによくのっているエビングハウスの「忘却曲線」で示されています。
この事実から言えること、とにかく徹底的な復習が大切です。

復習が不足している人は、穴の開いた水槽に水をためているようなもので、覚えた先から忘れていくという非常に効率の悪い学習をしているといえます。
ですから理想としては覚えたことは3日以内にどんなに少なくても1回、できれば3回以上復習してほしいです
  そのために、必ず何をいつ勉強したがわかるような形跡を残してください。(全科目勉強したことを語呂合わせから数学の計算式まですべて、同じノートに書き記してください。)

おもにそれを見て復習するといいです。
覚えたことは最低1ヶ月間は何度も復習してほしいです。 
  例えば4月1日に勉強したことは最低でも5月1日までは何回も何回も復習をします。

1ヶ月間継続して覚えておけたことというのはそう簡単には忘れないでしょう。
当然その後も定期的に復習してください。
 暗記科目、暗記事項については勉強時間の70%を復習に費やしましょう。 
地歴や英単語などの比較的単純な暗記事項などは最も忘れやすい部類に入ります。
前日の復習、前々日の復習、1週間前の復習など徹底的に復習をして勉強時間の70%ほどを復習に使ってしまってもかまいません。

確かに一見、勉強の進行速度は遅くなるように見えますが、長い目で見た場合は、こちらのほうが断然効率のよい勉強法だということがはっきり言えます。
以上は決して受験勉強に限ることではなく何を勉強するにあたっても同じことが言えると思われます。
 期末考査まであと9日です。忘れる以上に暗記する努力を求めるものです。

(ただし、暗記している事柄がなければ忘れるものは何もありません。0-0=0です。)