愛は霧のかなたに
1988年、今から22年も前の古い映画。
新宿の映画館で若かりし自分が観た映画。
今だに印象に残る映画。
それが「愛は霧のかなたに」、けっしてメジャーな映画でない。
あらすじは・・・
一人のアメリカ人女性動物学者が、絶滅寸前の「マウンテンゴリラ」
を救おうとするお話。
これだけ読むと社会性が強く、観る気がうせてしまう方も多いかもしれ
ませんが、実はこのお話のポイントは「狂喜の愛」だと自分は思ってい
る。マウンテンゴリラを守ろうとする博士だが、(密漁によって)生活のか
かっている原住民たちは、博士の予想を超える行動にでて、更なる密漁
を行う。
博士は、最初の頃は「学者の目」。
次第に「母の目」となり、普通からみれば「異常」な行動をとり、何処までも
マウンテンゴリラの「生」を守ろうとする。
狂喜な世界、だけど実は自分の周りにも十分考えられる世界観だと思って
いる。今のアメリカ映画にはない「精神的」に掘り下げた名作だと感じるのは
自分だけでないと信じたい。ちょっとグロい表現もありますが、是非お暇な時
にでもご覧になってみてください。
とても良い映画だと思います。
ちなみに似たようなタイトルですが「愛は静けさの中に」という映画もなかなか
面白いです。