女の子はママと手を繋いで家に帰ります。
街灯のない、雑木の小道を通るのは少し怖い。
女の子が、ママの手をキュッと少し強く握りました。
「上を見てごらん」
ママは、言いました。
木の枝の隙間から、空の宝石が見えました。
「ママ、お星さまってキレイだね。一つ欲しいな」
そんなことを話していると、怖い気持ちも無くなり、いつの間にか家の玄関の前にたっていました。
「ちょっとまってね」
ママはひとり家に入ると電気を点けずにキッチンからスプーンを持ってきました。
夜空をすくうと、持っていた髪留めにそうっとたらしました。
女の子が手を覗くと、紺色の夜に金色の星が浮かんでいました。
