17の夏の夜
いつも夏休みになると、祖母の住んでいた家に行き過ごしていた。
日々仲間が溜まり場の様に毎晩朝迄騒いでいた。
その晩以外は、ある夜10人程友人が遊びに来ているがその日に限って1人の友人しか
遊びに来ていなかった。
夜も更けて、その友人も帰ると言い いつも泊まるのにまだ良いじゃないか?
泊まって行きなよと!言うが 今日は帰るよと!帰る。
独りになりヘッドホンで音楽を聴いていると、
遠くで自分の名を呼ぶ声が聴こえた様に思い、後ろを振り返るが誰もいない!
さては?友人達が脅かしているのかと外を探してみるが誰もいない。
気のせい?又音楽を聴きだすが、又聴こえてくる。今度は!天井辺りから聴こえてくる。
探してみるが何もいない!
次の瞬間!自分の座っている膝の上から小さな声が聞こえて来た時に、膝の上に寒天の様な 陽炎の様な物がいる!無色透明で透けて見える部分は少し屈折している様に見えた。
段々声が大きくなって来た時に、恐怖感が極限になり振り払う様に部屋の角に背中を隠す様に
逃げたが追って来て目の前に迫って来たので、子供の頃より付けている御守りを握りながら
般若心経を唱え様としたが、憶えた事も無いお経を唱える事など出来ずに握りながら
摩訶般若・マカハンニャ・と何十も唱えていたのです。
どれ位経ったか?判らないが気が付くと声は消えていたが、その代わりに和室の長押の上にオレンジ色の火がボーッと音をさせて現れていた。気が付いた瞬間!
長押の上を物凄い勢で周り出し、音も其れに連れて物凄い音が聞こえて来たんです。
もう自分は、連れて行かれてしまうと!御守りに助けてください!悪さはもう致しませんと誓いと願いを込めて祈り続けていると音が小さくなって来たので、薄目を開けて見ると火は何時の間にか
消えていたのです。
目の前のガラス窓を見え薄っすら明るい空が見えたが、窓の外にぼんやりと乳白色に変わった物が、窓の見える範囲を左右に行ったり来たりしてる姿を見た瞬間に外に出て目の前の親戚の家に逃げて親戚の爺ちゃんを叩き起し、さっき迄の出来事を話し助けを求めたんです。
爺ちゃんは、永年火葬場の職員で沢山の霊障を経験していた様で、
自分の話を真剣な面持ちで聞いて
お前!御守りしてるか? 自分はしてるよと!答えると!あのな!最初に来たのは、お前を連れて行く積りの霊だったろう!その次に現れた火は!お不動様の化身がお前を守る為に来てくれたんだ。
朝近くのお不動様に行き、線香を上げて御礼に行きな!と言われて事なきを得たんです。
その日にお不動様に行き光背の火炎の中によく見ると火の化身がいるのが見えて
此れが来てくれたんだと感謝の手を合せて帰り、
その後親戚の爺ちゃんはの助言も有りばあちゃん家を出ることにした。
