dammy blog
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本を読んだ時に一行だけでも素敵な文があればいい。

いつまでも心に跡を残し、何度も何度もなぞっては

どんどん奥へと沁み込むような。

本だけでなく、音楽も漫画も全ての事で

鳩尾

世界なんて大して変わらなくて
どこに何を書き連ねたとしても何もはじまる気配がない。
開けてみればどこだって同じようなものが広がっていて
どんどん濁った気配が押し寄せる。
開けた瞬間から押し寄せる。

確実に押し寄せる。
踵返すこともなく一瞥し、ただただ進んでいる模倣。
穿たれたい一心で、穿つものを探している。
そんなものどこにもなくて
結局脳に戻るだけなのかもしれない。
いつまでも終わらないクルージング。

スプートニク

『わたしにはそのときに理解できたの。

わたしたちは素敵な旅の連れであったけれど、

結局はそれぞれの軌道を描く孤独な金属の塊に過ぎなかったんだって。

遠くから見ると、それは流星のように美しく見える。

でも実際のわたしたちは、ひとりずつそこに閉じこめられたまま、

どこに行くこともできない囚人のようなものに過ぎない。

ふたつの衛星の軌道がたまたまかさなりあうとき、

わたしたちはこうして顔を合わせる。

あるいは心を触れ合わせることもできるかもしれない。

でもそれは束の間のこと。

次の瞬間にはわたしたちはまた絶対の孤独の中にいる。

いつか燃え尽きてゼロになってしまうまでね』

煉獄

地獄を見た。
ぽっかりと口を開けている。

小さくなっても消滅する事は無い。

泥濘

何だかんだ言って、結局最後は音楽なのか。

それしかないのか。

それさえあればいいか。

それだけでは無理でも、それがあるか。