さて、サブスクオンリーだったSonarにフリー版が登場しました。
Cakewalk by Bandlabと比べるといくつか変更がありますし、嬉しい点もいくつかあります。
残念ながら、まだあまり試しておりません。とりあえず特定のポイントだけまとめます。
追加プラグイン
・Concrete Limiter
ProChannelにConcrete Limiterが追加されたようです。Concrete Limiterは以前は有償だったので、それが無料になったのは嬉しいことですね。どういうときに使うべきかはあまり試してないのでわかりませんが、とりあえずLimiterとしてピークを削るみたいなことはできるはずです。
・Session Drummer 3
どうやら、以前のSonar Platinum等昔のSONARにあったドラムプラグインが追加されたようです。SI Drumと比較すると、
1.マルチアウトができる 2.サンプルが読み込める という点で便利ですが一方でSI Drumのように内蔵CompressorとかReverbとかがありません。他に特筆すべきこととして、様々なサンプルがあるので利用価値が高いかもしれません。ドラムマシンをサンプルした音も確か入っているはずなので、そういう音も使えます。音自体は悪くないと思いますが、一生懸命音作りするとさらにいい感じにできるんじゃないかな、という感じです。
・Xsampler
まだあんまり試していませんがDAWにくっついたSamplerです。あまり多機能ではなく基本的なサンプラーという感じなので、複雑なことはあまりできないように思えます。まだあまり試していません。Sonarにくっついているので、他のDAWや昔のバージョン(Cakewalk by Bandlabや昔のSONAR)では使えないおそれがあります…(まだ試していません)
使えなくなってしまった機能
・Dither
一部のDitherオプションが利用できなくなりました。そもそも使えなくなったDitherを使う機会というのは、16Bitのファイルをエクスポートするときにだけ必要なDitherなので、マスタリングをする時以外は正直あまり使う機会はないかもしれません。Ditherというのは、そもそもBit depthを減らす、桁落ちさせるとき(例えば24bitから16bitに)、数学的というか物理的に0と最小ビットのところの波形がおかしくなるので、ほとんど聞こえないようなランダムなノイズをあえて加えることによって、それを防ぐという感じの仕組みです。Bit Depthをさげるような処理をするときには必ず使おう、というのが理屈の上ではそうなんですけど、実際には浮動小数点(Floating Point)等の計算のときはデータの扱い方の仕組みが違うので、64double precisionデータが32bit flaotのデータに桁落ちしたとしても、データがシフトするだけなのでditherをかけてもただノイズを増やすだけで意味がないという、非常にややこしい感じです。
まあ、32bitから24bitにするときは、普通のランダムノイズ、triangle noiseとかを使えばいいですし、ひょっとしたら使わなくてもいいかもしれません。
16bitにするときは、noise shaping、つまり、そのノイズにEQをかけた感じ、例えば高周波数帯はノイズが多くてほかの帯域は少ない、という感じにして楽器とかボーカルとかの帯域には、あんまりノイズが目立たないようにしてある感じのノイズ、という感じのDither、つまりPow-r 3等のフリー版では使えなくなったDitherの方が、triangleというようなアルゴリズムよりもいいという感じです。
まあ、要はCD用のフォーマット(16 bit)にするときだけSonarではなくてCakewalk by Bandlabを使ってPow-r 3を使えばいいという話なのであまり困らないと思います。またフリーのDitherプラグインもあります。
CD用以外の場合は今どきは32bit floatか24bitにエクスポートする機会のほうが多いと思います。
・Plugin Oversampling
Cakewalk by bandlabには、プラグインごとにOversamplingする機能がついていますが、そもそもこのツールはDelay Compensationがうまく行かない場合があって、この機能を使うとタイミングがややずれるという問題がそもそもありました。(サブスク版のSonarでは修正されているようです)
なのでCakewalk by Bandlab上でもそもそも使うのには慎重になったほうがいい機能だとおもいます。代わりとしては、そもそもプロジェクトのサンプリング周波数を高くしたり、フリーのPlugin WrapperのElement (Kush View)を使ってそこでプラグインのOversamplingをするという方法が取れると思います。
・Arranger laneが一個しか使えない
まあ一個あればもう十分かもしれません。裏技としては、MIDIトラックをトラックの一番上に用意して、音はミュートして、そこにクリップを作ってセクションごとに色を変えれば、ほとんどArranger laneみたいなことができます。
新しいSonarをあまり確認していないので間違っているかもしれないし、他にもなにか気づいたらまたブログを書くかもしれません。
