Calkwalk by Bandlabについてくるプラグインのみで音楽を作ろうとして付属のいろいろプラグインを使ってみました。

 

まずは楽器から。

 

SI Drums

一応、頑張ればいい音になる。スネア、ハイハット、等々、それぞれ別々のトラックに読み込んでひとつずつ調整すれば、スネアは特にかなりいい音になる印象。ハイハットはあんまり良い音じゃない気がするけど、まああんまり重要な音ではないので、まあ可という感じ。まあとにかく個別トラックをAUXでまとめてコンプレッサーを激しくかければ、思いの外パワフルな音になってくれる。

 

SI Bass

まあ、そもそもベースという楽器は低音部の周波数帯を補う楽器なので、そこまで音に個性がないので、DAWにくっついてくるSI Bassであっても十分にまともな音は作り出せるはず。基本的にはTH3という、アンプシミュレーターを使ってあげれば、まあそれっぽくなる。中にはシンセ音源のベースもあるようだが、使ったことがない。Acid BassだったかMoogのペースっぽい音があったような気がする

 

SI Strings

 

実際の楽器の音域ではなくて、特定のキーの範囲で音色が変わってしまう仕様なので非常に使いにくい。例えばバイオリンとチェロが混じってしまうというようなことがある。こまけえことはいいんだよって感じで使えばいいかな。中にシンセの音があるので、シンセの音がほしいんだったら使うといいかも。

 

SI Electric Piano

基本的にエレピが収録されていて、中にはピアノっぽい音のものもあるけれども、それは正直音があんまりよくない。エレピとして使う分には、まあまあという印象。決してそこまでいい音ではないし、楽器の特性上、外部のエフェクトを使って音作りをしたくなるかも。ChorusやDriveの等、内部のエフェクトはあるけれども、あまり自由度がないので。

 

どれも使おうと思えばまあ十分に使える、という感じ。SI Drumsは特に、その気になればかなり迫力のある音になる

 

 

Sonitusプラグイン

Sonitusプラグインは基本的にCPU使用量が特に低いと思うので、パソコンのスペックが足りてないときにはいいかも
 
Sonitus Equalizer
基本的なEQだけど、High passとlow passのslopeを設定できないので、その点はProchannel EQのほうが使いやすい。まあ同じフィルターを使えばもっと急なスロープにできるっちゃできるけどめんどくさい。高めの周波数帯ではベルカーブのEQだと確かクランピングが発生する。para Qと違って狭いQのカットができるので、細かい修正には使えるプラグイン。あとCPU負荷がほぼない。
Sonitus Compressor
基本的にはクリーンなコンプでDuckingができるのでドラムのキックとベースでDuckingさせる等のことができる。あとプリセットにアナログコンプのプリセットがあるので、試してみるといいかも。多分音自体はアナログっぽさは出せないおもうけれども、ある程度似てせているという感じかも。AttackとReleaseを最小にしてLimitの設定をオンにすれば、一応なんちゃってBrickwall limiterとして機能してくれる気がする。付属にまともなLimiterがついてこないので、これを多段利用すれば、Limiterとして機能してくれる気がする。
 
Sonitus Multiband
普通のマルチバンドコンプの利用以外に、バンドごとのソロとミュート機能があるので、バンドスプリッターとして使えなくもない。トラックのアウトプットをpatch pointにして、2つのオーディオトラックを用意してインプットをpatch pointにして、同一のトラックを2つ作る。そしてそれぞれにこのMultibandを使って片方はローバンドのみソロ、もう片方は、ローバンドをミュートという感じで周波数を分けて音の処理が可能。ただ、合わせた音が完全に同じ、とはならなくて、音の劣化があるので、どこでも使えるというわけではない。
 
Sonitus Gate

これもDuckingができるので、Gated Reverbみたいなことができます。
 
Sonitus Reverb
使いこなそうとすれば、わりと色々な使い方ができると思う。普通のリバーブとして使うのはもちろん、リバーブの量や感じを極小にしてトラックのエフェクト欄に追加すれば、アンビエント成分を付け足せたり、マイクで録音した感を付け足すことができる。あとは、Early Reflection以外をミュートすると、もとの音のバリエーションを作れる気がします。特に音がいいということはないけれども、CPU使用率は他のReverbに比べてかなり低めだと思う。
 
Sonitus Delay
 
細かなことができるけれど、他のDelayのプラグインとは使い勝手がすこし違うので、他のDelayのほうが使いやすいというときもあるかも。特に色付けがない、クリーンな音なので他のプラグインと組み合わせて使うのもいいのかも。
 
Sonitus Modulator
うまく使えば元の音を良くすることができると思う。いわゆるエフェクトのかかった音にしたいんだったらこれを試す
Sonitus Phase
ちょっとまだ試してないけど、その気になれば使い道はあるかも
 
Sonitus Surround
autopanのようなプラグインをイメージして使えばいいと思う。
 
Sonitus SurroundComp
使ったことがない…
 

Classic Creative Suite

Alias Factor
ビットクラッシャーとして使えなくはないけど決して音は良くない
 
Classic Phaser
あんまり使ったことない
 
Compressor / Gate
使ったことがない、というのもメーター等皆無なので視覚的になにが起こってるのか全くわからない。まあ今度ためしてみます
 
HF EXCITER
これは正直音が悪くなる…っていう印象なので使ってない
 
Modfilter
使いづらいしあんまり良くないかも。
 
Multivoice Chorus / Flanger
とくにいいというわけではないけれどハマればそれなりに使える。他にエフェクトの選択肢がないのでこれかSonitusのModulatorを試すしか手がない(それかTH3もありっちゃありかも)

Tempo Delay
シンプルで使い勝手が良いので、とりあえずDelayはこれを試す。
Para-Q
他にEQがあるのにどうしてこれを使うの?って感じてしまうようなプラグインで視覚的な情報も皆無なので、やはり使いにくい。しかし、クランピングが無く、実は他の付属のEQよりも音がいいかもしれない。
 
続いては隠しプラグイン
 
VX-64 Vocal Strip
色々ついているのだが、Deesserがついている。付属のプラグインでDesserっぽいことをやろうとしたら、これを使うかMultiband compを使うかのどちらかかな。
CompだけではなくてExpanderもついてた気がするし、このあたりはあんまりパラメーターがないので設定が少なくて使いやすい。EQにはサチュレーションがあるので、音を強化させることも可能。
Doublerがあり、これもほかのプラグインで似たようなものがあんまりないので、使いたくなるかも。露骨に雰囲気も変わる。
 
なおこのプラグインを使おうとして何回か落ちたので、一旦オーディオをオフにして読み込むことでそれを回避していた。
 
PX-64 Percussion Strip
上のプラグインと似ているけれど、一応Transient Shaperがついている。Transient Shaperの機能があるプラグインはこれのみ。上のプラグインもそうだけど、色々組み合わせるとローファイっぽい音もできる。
 
TL-64 Tube Leveler
Tube LevelerでOversamplingもついているけれども、ProChannelについているTubeの音のほうがいい気がするので、これは別に使う機会がないかも…使い所は…ドラムかな…?
 
 
Prochannel EQ
基本的にはG typeを使用。SSLを使ってるイメージで使うんだったらG typeがいいと思う。クランピングはたしかあり。唯一、アナライザーも付いているのでアナライザーとしても一応使える。
 
PC76 Comp
これは音を結構汚すので味付けには割といい。1176のエミュなので基本的にはそれと同じように使えばいいと思う。付属音源の音が安っぽいと感じるなら、このコンプを使ってあげると濃くて太い音になる印象があるので、コンプの第一候補かも。
 
PC4K S-Type Bus Compressor
このProchannelのBus CompはPC76を使いたい場合は使えないという仕様…。基本的にはSSL 4000のBus compのエミュなので、そういう使い方をすればいい。ほかのコンプエミュと比べるとクリーンな音なので、あんまり音を変えたくないときにはこれを使うのもありかも。
 
PC2A Comp
LA2Aのエミュ、つまみも少ないので使いやすい。音は少しアナログっぽさを足してくれる感じがあるので、コンプレッサーの役目のためだけではなくて、色付けのためにただ挿しておく、ということもあり。意外にも、これとPC76の2つをかなり強めにDrum Busにかけるとかなりいいドラムの音が得られる。ただ、思うにCPUを結構消費するのであまり多用はしたくないかも。
 
Console Emu
これは色付けに使えるけれど、いい点と悪い点がある感じなので無理して使わなくてもいいかも。NはNeve、SはSSL、Aは…名前忘れたけどSoftubeで出してるエミュがあるやつ。
 
Tape Emu
なんというかそこまでいい感じはないけどDrumやMaster busとかに使うといいかなって印象。いわゆる味が濃くなるようなテープサチュレーションみたいな感じよりも、普通にテープって感じ。
 
Tube Emu
これは音を太くしてくれるので割といいかも
 
Saturation Knob
正直個人的にはあまり好きではないかも。音が大きくなるので良くなったと感じるかもだけど、実際は…まあ使い方次第では使えるかもしれないので、今後もう少し試すかも。
 
REmatrix Solo
ConvolutionタイプのリバーブでConvolutionタイプはCPU使用量がアルゴリズムのリバーブよりも大きいというのが一般的なのであんまり使ってない…よりリアリスティックな音が出せる思うのでそういうときには使う
 
BREVERB
まあまあ特徴がある音だと思うので、合うときは合うし合わないときは合わない…がsonitusのリバーブよりもCPU使うので、多用はできない。
 
TH3
アンプシミュレーターなので、その気になれば色々なことができる。エフェクトペダル等エフェクトも様々あるけれども、オクターバーは無い。キャビネット周りはプロパティをいじれば空間の感じをいじれるので、3D感を出せるように調整することもできる。
 
Boost11
正直リミッターとしてはゲインリダクションが起こるとすぐPumpingするのであまり使えない。ただこのプラグインを通しただけで少し音が変わるので、色付けに使えるかも。まあでもそんな程度
 
Channel Tool
これはM/Sスプリッターとして使える。ただ内部処理が64bit double floatじゃないので、M/S分離させて元に戻した場合は完全にNullにはならないっぽかった。
 
Style Dial FX
使ったこと無い。内部的には既存のプラグインの組み合わせらしいと聞いたことがあるので…