Asda Meynîn (IPA : [asda mɛjnɯn], アスダ・メイヌン)

 

 

- - -

 

真っ白に変わってしまった村は、雪だるまの妖精たちの遊び場になった。
みんな幸せに笑いながら遊んでいるよ。

 


世界中のすべての人があの雪だるまのように幸せに笑えるといいな。

Eliy (Elyi) Lymier (IPA : [ɛlij/ɛlʲi limi.er], エリィ・リミエル)

 

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世界のどこかに自分に似た誰かがいて、
その名前さえ自分に似ているとしたら、信じられる?
 

私に似た誰かに従って冒険に出た。
人は私とそれ以外にはいなかったが、たくさんの誰かが私を見ているように感じた。

Litana Sera Rantar (IPA : [litana sera rantar], リタナ·セラ·ランタル)

 

- - -

 

ここは青い光の浜辺、星の光が空から降ってくる穏やかなところだよ。
 

人も魂もしばらく滞在しながら休める場所だよ。

Larunea (IPA : [larune.a], ラルネア)

 

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ここは星明かりの聖域、あるいは希望の聖域と称される場所です。
数多くの天上の光が集まったような風景を見せています。

 


光が集まった塔は、人の希望を明らかにする力を持っているそうですよ。

Karal Nevlayi (IPA : [karal nevlaji], カラル·ネヴライ)

 

苦いコーヒーも嫌いではないが、
でも、ミルクコーヒーのまろやかな味の方がいい。


あの空の上にクジラが浮かんでいるみたいじゃない?

 

 

Fioran Amethia Sekayl (IPA : [fi.oran ameθi.a sekajl], フィオラン·アメシア·セカイル)

 

 

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海の上に雲が垂れ下がったせいで日の出を見ることができず、海辺でがっかりする私に、雲の間から日差しがきらびやかな光を放つ姿を見せた。 

 

新しい希望を伝える夜明けの瞳のようだったよ。

Erifia (L) and Aramia (R) (IPA : [erifi.a, arami.a], エリフィア, アラミア)

 

E「今回も晴れています、日の出を難なく見ることができます」
A「それじゃ、早起きさえすればいいの?」

 


E「今年叶えたい願いは何ですか?」
A「今年は必ず叶えたいことが一つくらいはあったらいいな!」

 

 

Ysael (IPA : [ɪsa.el], イサエル)

 

冬は寒い日が続く季節ですが、
純白の美しい風景が見られる時期でもあります。
時には雪だるまの妖精たちが幸せそうに笑う姿も見られます。

 


雪の花と一緒に雪だるまの妖精たちが集まっています。
希望の星を眺めながら、みんな明るく微笑んでいますよね。

 

Lyirea Sadiem (IPA : [lʲirɛ.a sadi.em], リィレア·サディエム)

 

空の上から道を見下ろす星明かりは、もともとここに住んでいた人たちだそうです。
時には、道を通る人たちに自分たちの話をしたりします。


冬になり、雪が降ると、彼らは地上に戻ります。
そして、雪だるまになって幸せそうに微笑むそうです。

 

 

この物語は、イラストレーターのAnonhistoryさんの個人創作設定に基づく二次創作です。
物語はあの方の設定からかなり離れており、実際の歴史とは関係ありません。

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Centurio Perditus
(失われた百人隊長)

Domine, salva animas pauperes。
(主よ、その哀れな魂たちをお求めください)


Prologus.
Anno Domini 396年11月25日、ブリタンニア·ロマーナ(Britannia Romana)、ロンディニウン(Londinium)の西郊外の小さな村。

雪が降ったある日、村の近くのあるみすぼらしい小さな家にある人の影が近づいていた。 灰色のローブ姿の背の高い男で、頭巾を深くかぶっていたせいか、顔はほとんど見えなかった。 男は静かに家に近づき、その家のドアを開け、中に入ろうとした。

家の中にはみすぼらしい身なりの老男がドアを背にしたまま、横になっていた。 そうするうちに、ドアの音に続いて、足音が響くと、すぐに驚きながら立ち上がり、近くの椅子に腰を下ろした。 そのころ、ローブ姿の男はそんな男の姿を立ったまま静かに見守っていただけだった。

「ここに住んでいらっしゃったんですね、マリウス卿」

マリウス。彼の名前だ。 30年近くそこで暮らしていた老人で、自らを「狂人(Insanus)」と称する人だった。 それと共に、小さな村、それも村外れの人通りのない土地に一人で暮らしていた彼をある人が訪ねてきたのだった。

「どうしてここにいらっしゃったんですか?」

マリウスは弱々しい声で尋ねた。 実際、彼が見知らぬ人が自分の居場所を訪問するのはとても久しぶりのことだった。 若い頃以来、自分の居場所まで探そうとした人は誰もいなかったのだ。 マリウスはそのため、一方ではそのような男の訪問が嬉しかったが、他方では恐ろしくもあった。 人々はよく知らなかったが、その恐怖の根源は彼の心の奥底、非常に深いところにあり、彼を苦しめ続けていた、30年近く。 マリウスは男に近づくことができなかったので、長い間、自分の心の中に根ざした恐怖によって生み出された本能によるものだったに違いない。

「一つ、知りたいことがありますが」
「この年寄りに何を知らせるんですか、それに、村では狂人として通ずる人に」
「その知りたいことのために、長い間お殿様を探し回っておりました。 お殿様でなければ教えられる人はもういないようでした」
「.......」
「もしかして、レプス·センプロニウス·ホラティウス(Lepus Sempronius Horatius)という男を知っていますか?」

その名前を聞いたマリウスからある種の反応が感じられた。 努めて隠そうとしたが、驚きの感情を簡単に隠すことができないようだった。

「レプス……?」
「そうです。この30年前、カレドニア(Caledonia)で行われた戦闘に参加した白人隊長です」
「そんな人は知らない。 私がどうして知っていると言うのですか。」

「あなたが属していた百人隊(Centuria)の長ではありませんか?」

「...... 知らないと言っていませんでしたか」
「そうですか、それなら、これを取り出すしかないですね」

すると、男は懐から何かを取り出し、彼に見せた。 木に描かれた絵で、白いドレス姿の女性が杖を持った姿だった。 その姿を見るやいなや、マリウスは再び驚く感情を表わした。

「誰だかわかりますか?」
「.......」

マリウスはそれを見るやいなや静かにため息をついた。

「ずいぶん前に話を聞いたことがある。 カレドニアのドルイドたちの中には、人を怪物にしてしまう、そんな者たちがいるんだ」
「.......」
「その女性もカレドニアのドルイドたちの一人だったでしょう。 あなたがどうお考えか分かりませんが、むやみに近寄ることができないそんな女だったはずです。 人を……ウサギの怪物にしてしまう危険な女だったから」
「うさぎの怪物?」
「そうです、ピクトゥス(Pictus)と言ったか、カレドニア、そしてヒベルニア(Hibernia)などの彼らの伝承に出てきそうなウサギの怪物です。どうせこうなったのだから、話をしなければならないようです。 二度とできないようなので、よく聞いていただきたいです」


I.
Anno Domini 366年

今からちょうど30年前、私はこのブリタンニアに駐留する軍団所属の百人隊のひとつに所属していました。 あなたが言及したレプスがその百人隊の指揮官でしたね。 その頃、ハドリアヌス(Hadrianus)の障壁越しにピクトゥスが挑発および侵入を繰り返し、現地住民を苦しめるという話が以前からずっと聞こえてきていました。 ハドリアヌスの障壁は固くて高かったのですが、ピクトゥスたちがどうやら迂回路を開いたようです。

私が属する軍団では、レプスが率いる百人隊をはじめとする多くの百人隊に、ハドリアヌスの障壁付近に場所を定め、周期的に侵入を繰り返すピクトゥスの巣窟を討伐することを命令し、その命令に従ってレプスは私たちの部隊を率いてハドリアヌスの障壁の向こう、カレドニアに向かって旅立ちました。 以後、レプスは自分の部隊の精鋭将兵の中で少数を率いて林道に先立って入り、私をはじめ残りがその後に従うようになりました。

ここでレプスについて私が申し上げることがあるとすれば、彼は私よりずっと若かったことを覚えています。 端正な容貌とがっちりした体格を持ったそんな若者でした。 年齢のせいかもしれませんが、多少血気がみなぎるような面もあったでしょう。 それで、ピクトゥスを自分が直接先頭に立って討伐すると先に出たのでしょう。

私たちはレプスの命令により、林道の近くで待機しながら彼が戻ってくるのを待っていました。 しかし、夜遅くまで、レプスは戻ってきませんでした。 今まで彼を見守りながら、彼があれほど長い間キャンプ地に戻れなかったり、したことがなかったので、不吉さがすぐにひたひたと押し寄せてきました。 眠ろうとしながらも、その不吉さは決して消えませんでした。

夢を見ました。 炎の中で怪物のような野蛮人たち、ピクトゥス徒党が集まってきて、その前にある人が立っていました。 女でした。 たぶん、ドルイドと称されたそんな女だったのでしょう。 これらの群れは炎の中でゆっくりと私のいるところに歩いてきていて、あちこちで悲鳴が響いていました。 待機していた我がローマの兵士たちが獣のようなものが振り回す刀と斧に無惨に斬殺され、キャンプ地のすべてのものが彼らが起こした火が大きくなった火炎の中に飲み込まれていました。 そのすべての光景はあまりにも生々しくて、まるで私が本当にその光景を目撃しているようでした。

その不吉な夢から目覚めた時、その夢の中のようにテントの外では悲鳴が響いていました。 驚きすぎて、外に出たとき、私の目の前に見えたのは···

その時、私はまだ自分が夢の中にいると思っていました。 夢の中で見たそのすべてが···再び私の前に見えたからです。 キャンプ地はまさに火地獄に移されたようで、地獄火の間から悪魔のような群れが凶悪な武器を持って私の同僚だったローマ兵士たちを無惨に惨殺していました。

どうやってそのすべてが現実になったのか、まだわかりません。 まるで、その群れは私の夢から召喚されたようでした。 その夢を誰かが私の心の中から引き出し、それによって哀れな、罪のないローマ将兵たちが死にかけていたのではないか、と思ったのです。

なぜだろうか?
どうしてそんなことを想像してしまったんだろう?
そんな想像がなかったらあんなことはなかったのに···

こんな後悔が押し寄せてきました。 私が余計にレプスとその群れを心配して、あんなことが起きてしまったのではないか、とも思いました。 そうしながら、結局私のでたらめな考えが数多くのローマ軍人たちを死に追い込んだんだ、私が彼らを殺したんだ、と思うようになりました。 そうなると、私の心はもっと耐えられなくなり、それによって崩れ始めました。

ただぼんやりと将兵たちが惨殺される光景を見ているその時、怪物のようなピクトゥス男の一人が私に向かって近づいてきて、同僚の一人だったはずの大柄なやつの一人が私を押しのけたんです。 その時になってやっと私は気を引き締めて逃げることができました。 その大男は残念ながらその後、ピクトゥスの槍に刺されて殺されてしまいました。

私がやっと気を取り直して逃げようとした頃、将兵たちはピクトゥスに追われ、死んでいったり、彼らに捕らわれていました。 そして、ピクトゥスたちは続けて「獲物」を探すために忙しく動き回ったので、何とか彼らの目を避けてこそ生き残ることができたはずです。 彼らの動きを避けながら、野営場を抜け出すために走り続けました。 生涯を通じてこれほど激しく走ったことは、それまでの実戦の中でもなかったはずです。

そうして、ようやく野営地を抜け出したその瞬間、突然、地面が消えてしまい、私は穴の奥深くに落ちてしまったのです。

目覚めた時、私はついにあの世に行くんだ、と思いました。 しかし、あの世というには土がとても生々しく感じられて、くぼみの上に空が見えていました。 音が静まり返って, どうも彼らが去ったようだと思って、くぼみの上に登ってみました。 すでにピクトゥス一味は去り、野営地は廃墟になっていました。 彼らが火を起こして残った残り火と将兵の遺体があちこちに残っていました。

その時、私がどうしなければならなかったでしょうか。その時点で先に行ったレプスをはじめとする彼らもやはりピクトゥスにやられたと確信することができました。 百人隊の中で一人で生き残った私は、その後ピクトゥスたちが見えた方向に沿って、北に静かに歩こうとしました。 そして、彼らの痕跡を探し、ずっと北に向かって進みました。

II.
私は北に向かって歩き続けました。 森の道と渓谷、山道、そしてピクトゥスの村を通り過ぎながら、私たちの部隊を蹂躙した、そしてレプスをはじめとするローマ軍人たちを連れて行った彼らの痕跡を探そうと努力しました。 途中はほとんど眠れませんでした。 眠るたびに炎の中から歩いてくるピクトゥス徒党とその女性、あるいはキャンプ地を掌握して火を起こしたそのピクトゥスの群れの姿が夢の中で引き続き現れたからです。 どうやらその時の記憶が夢を通して召喚されていたようです。

町で快適に過ごせればまだましだったかもしれませんが、そうすることもできませんでした。 私は当時もローマ兵士の身なりをしていて、その身なりを人々が知れば、彼らは決して私を放っておかないようだったからです。 そうして私はずっとカレドニアの地をさまよっていました、どれだけ迷ったかは……覚えていませんね。

ほとんど食べることも寝ることもできないのに林道、山道を行ったり来たりしていたら、私は少しずつ疲れ始めて、結局は。。。ある林道で疲れて倒れてしまいました。

目が覚めたとき、私はある村の家の中にいました。 家の主人であるばあさんが私を気の毒に思い、家の中で数日でも泊まらせてあげようとしたようです。 そこで私はばあさんが作ってくれる夕食を食べて、また寝ました。 あんなに安らかに眠れたのは、出征以来ほぼ初めてだったと思います。

そして夢が訪れたが···その夢は以前とは違いました。 そこで私は夢の中にいた白い服を着た女性、そして彼と立ち向かうローマ将兵たちを見ることができました。 ローマの将兵たちは決して見慣れない姿をしていました。 他でもない、レプス、そして彼が率いて先に去ったはずの将兵たちでした。 彼らはそのドルイド女性を惨殺するために女性に飛びかかっていて、これといった武装一つなかった女性は直ちに最後を迎えるように見えました。

しかし、すぐに状況は変わってしまいました。 レプスをはじめとする将兵たちが女性の前に至るやいなや突然空中に浮び上がり始めました。 そして、彼らの身体に変化が起こり始めました。 彼らの腕と足に毛が生え始め、頭の上に長い耳が生まれ始めました、まるでウサギのそれのように。

そうです。 その女性はカレドニアなどで見られたピクトゥスたちの伝説に見られるような「人をウサギの怪物にしてしまう」ような魔術師だったのです。 妖術によってレプスをはじめとする将兵たちは空中に浮かんだまま、まるで人のように巨大なウサギの姿に変わっていきました。

そして、ついに、彼らが再び地面に落ちた時、彼らからローマ将兵の姿はもう見えなくなりました。 ウサギの耳とぼうぼうとした毛を持つ、険しい顔をした凶悪な猿の怪物の姿だけが見えるだけでした。 以後、自分の姿を自覚したレプスをはじめとする将兵たちは皆、苦しみに悲鳴を上げてしまいました。 おそらく、彼らはそれ以来、自分たちの理性を侵食していこうとする怪物の本能と永遠に戦わなければならない運命に置かれてしまったのでしょう。

レプスをはじめとする怪物に変わった彼らの悲鳴に驚愕した頃、再び夢から覚めました。 周りを見回したら、まだ夜が明ける時ではなかったですね。 以来、私は夜明け前に急いで家を出ました。

再び村を離れ、草原の道に沿って去って間もない頃でした。 まだ夜が明ける前に、何か見え始めましたね。

ああ、神様がご加護を賜ったようです。 結局、夜中に草むらをさまよっていた私の目の前に数多くの光、そして煙が漂う姿を見ることができました。 巨大な村が遠くない所にあったのです。 ピクトゥスの大きな町、あるいは都市というか、そういうところがその向こうにあったわけです。

III.
ピクトゥスの「都市」を眺めながら歩いている間も、私の心は落ち着かないばかりでした。 その夢が事実かもしれないという考えが私の心を揺さぶっていたからです。 私にできることは数少ないです。 レプスが完全であることを願うこと、そうでなければレプスが怪物の本能に簡単に負けない精神力を備えていることを願うこと、その程度でした。

しかし、すぐに私は決心を固めました。 なんとか、レプスとその仲間たちを自分の手で救出すると。 そして、そんな誓いとともに、彼らを救い出すことができなければ、レプスなどをウサギの怪物にしてしまったはずのあのドルイドを探して刺殺することで復讐を果たすと、またもや念を押しました。

偶然聞いた話だったと思います。 レプスはずいぶん前に父親を失い、母親そして女兄弟たちを扶養しなければならない身の上だったそうですね。 そのためか、とても幼い頃から軍に志願し、それで今まで家族の扶養のために軍生活を続けていると言っていました。

Domine, quaeso adiuva iuvenem pauperem.
(主よ、その哀れな若者を見下してください)


そのように祈りながら、一方では彼とその群れを捕らえていったはずのピクトゥス、そしてその女性に対する恨みを続けていきました。

他でもなく、よりによって父なしで一人で家を支える人を···
四肢を裂き、地獄に落とすに値する。

ピクトゥスの都市は巨大な石壁に囲まれていました。 その間、ピクトゥスの群れは城壁など築くこともできないと学び、その光景を見て、とても驚きました。 全身には何でできているかわからないような青い物を塗り、乱暴を働く野蛮な連中が、どうしてあんな壁を築くことができるようになったのか……どうやらハドリアヌスの障壁を長い間見守りながら、壁の積み方を会得したりしたようです。

「城門」では多くの人々が門を行き来する光景が見えていました。 彼らの群れに紛れて入れば、きっとその「都市」の中に入ることができると思いました。 それで、わざわざ身なりをもっとみすぼらしいものにして、門から入って来た人波に紛れて静かに都会に入るようになりました。

塀の中は一見穏やかに見えました。 人々はさりげなく自分たちだけの日常を送っていて、子供たちがあちこちで遊び回っていましたね。 そんな村の道の上に立っていながら、本当に平和な風景のようだと思いました。 最近の帝国には見られなかった安らかな雰囲気が感じられたりもしました。 こんなところで暮らせたらどんなにいいだろう、なんて思ったりもしましたよね、そこがピクトゥスの町だと気づくまでは。 一方では、こんな平和な人たちが村の外に出ると、そんな獣、悪魔の群れになるのか、という思いで複雑になったりもしました。

レプスなどを怪物にしたかもしれない魔術師は、きっとその村の中にいるようでした。 それで村の住民になりすまして、村に住みながら彼が現れるのを待とうとしたのです。 そうしながら、村の中心部に位置するある家で、行き場のない口のように偽装してお世話になることにしたのです。 その家で数日ほど過ごしたと記憶しています。 しかし、記憶の中にあった女性の姿はついに現れませんでした。

そんなある日のことでした。 町の広場で、ある荒々しいピクトゥス男と喧嘩になったのを覚えています。 その時、思わず声を出してしまいました。 ミトンに偽装して声を出すべきではなかったのに···しかし男は思った以上に驚いたように見えました。 すると、おびえた声で何と叫びました。

An Ròmanach! Ròmanach!!! Chaidh an Ròmanach a-steach don bhaile againn!!!

とうとう来るべきものが来てしまったのでした。 男の叫びには「ロマーナ」という言葉が混じっていて、それで、意味はわかりませんでしたが、「ローマ人が入ってきた」という意味を伝えようとするに違いありませんでした。 その後、以前までは見えなかった険しいピクトゥスの男たちが私の前に押し寄せてきました。 男はその大柄な群れに「あの先にローマ人がいる」という風に叫び、その後、その群れはすぐに私を捕まえて殴り始めました。 その場で私を殴って殺そうとしたようです。

最初は男性だけでしたが、後には村の女性たち、さらには子供たちまで押し寄せてきました。 いい見物でもできたようだが···

Mharbh na Ròmanaich mo dhuine! Thoir air ais e!!!
An droch dhuine a mharbh ar clann!!!
Is e an saighdear Ròmanach a th’ ann!
Marbhaibh e! Mharbhaibh e!!!!

その後は、彼らも怒ったりからかったりしながら、私を踏みにじろうとしました。

間違えたな、ここで死ぬしかないな。
ああ、レプス···

そこで死を免れる道はありませんでした。 死は最初から覚悟していたことですが、そんなにむなしく死にたくありませんでした。 レプスを見つけることもできず、彼の仇も返すことができなかったのに、その場でそのように死ぬなんて、こんなに悔しいことがもっとあるのかと思いました。

そうしているうちに、結局こんな考えが浮かぶようになったのでしょう。 「どうせ死ぬことになった以上、あがきでもしてみよう」という心算に何でもしてみようとしたのです。

SVM COLLEGA HOMINIS, LEPVS!!!! GRAVITER OBIVIT TVO PECVNIA!!!!
(おれはレプスという男の仲間だ!!!! お前らの群れによって無念に死んだ者だ!!!!)

すると、突然人々の行動が止まりました。 どうやら「レプス」という名前にすぐ反応するようになったようです。

SPECTATVS SVM INIMICVS LEPI!!!!
(おれはレプスの仇を探していた!!!!)

SI MIHI MORI NECESSE EST, EO MORIAR CORAM, ERGO ME EO DVC CORAM!!!!
(死ぬなら、あいつの前で死ぬから、おれをあいつの前に連れて行け!!!)

Lepus? Tha mi a’ smaoineachadh gun cuala mi an t-ainm sin am badeigin.
Aig an àm, is e esan a th 'ann. Dhèilig aon de na balaich Noella ris.
An do shlaod an co-obraiche sin a-steach?
Ro dhona, shaoileadh e gum biodh e eu-dòchasach a-nis.

こんな風に人々がざわめき始め、その時、彼女が現れました。

A h-uile duine, dè tha dol?

女性の声でした。 その後、群れが両側に退いて声の主が現れました。 夢の中で見たあの白い装いの女性が私の前に近づいてきたのです。 想像以上に巨大だった女の人は、私を見て、周りの人たちに何かと話しかけていました。

Cò an duine seo?
Tha e coltach gu bheil e na cho-obraiche de Lepus. Thuirt e gu bheil e a' coimhead airson an duine a mharbh e. Is dòcha gun dèan e dìoghaltas air a nàimhdean.

男性の一人の言葉に、女性は意味深長な笑みを浮かべて、周りの人たちに何か話しをかけ、

Tha mi airson rudeigin inntinneach fhaicinn dha, a bheil e ceart gu leòr a thoirt leis?
Mar is toil leat.

私に近づいて私を起こしました。 そして、私について来いというふうに声をかけ、人を背負う方向に歩こうとしました。

Lean mi.

女性は何とも形容しがたい妙な気運を吐き出していて、それで彼についていくしかありませんでした。 そうでなくても、私は彼について行こうとしました。 彼が行くところがレプスの運命と直結しているに違いないと思ったからです。

IV.
繰り返しますが、当時、私の使命は一つでした。

レプスとその仲間たちを救うこと。
彼らを救うことができなければ、彼らに呪いをかけた者を探し出し、殺して復讐を果たすこと。

とにかく、その女に死を下す剣を持って、私は女に付いて静かに森の道を歩きました。 その林道の向こうに自分の居場所があったりしたようです。 手品師と一緒に歩いているせいか、どうしても慣れない光景が見えてきました。 林道の間から変な影が見えました。 人のようでしたが、人ではないように見えたりもしました。 うさぎの耳を持った服を着ていないような影が、林道の間から見えていたのです。 それらの姿を見て、私は森の中に隠れて暮らす魔物(Daemon)の一種ではないか、と思っていました。

An do chunnaic thu iad?

女性が首をかしげながら言いました。 そして、自分の言葉だけずっとつぶやいていました。

Nach truagh. Cha robh iad an seo bho thùs. Thàinig iad uile à dùthchannan a deas。
B’ e saighdearan Kenturia a bh’ annta. Ach a-nis, chan eil annta ach ar sìthichean coineanach àlainn.

ところが、突然、「百人隊(Centuria、ケンツーリア)」が言及されました。 それを聞くや否や、背筋が寒くなり始めました。 先ほど見たあのウサギの形をした魔物が何だったのか、なんだかわかるような気がしました。 そうしながら、前回夢の中で見たレプスと彼に従った百人隊の兵士たち、そしてその女性によってウサギの怪物に変わっていった彼らの姿を再び思い出すことができました。 その時の夢は私の記憶が生んだ恐怖の幻想ではなく、当時あったことを私に知らせる予知だったのかもしれない、と思うと、私の心の中で手に負えないような恐怖が押し寄せ始めました。

だったら、まさか、レプスも……!

Thuirt thu Lepus, nach do rinn?
Chì sinn i a dh’aithghearr, tha mi a’ coimhead air adhart ris.

その後、女性は林道の向こうの草原の町に入り、レプスに再び言及しました。 もうすぐまた会えると思うと言ったのでしょうか? そして、とうとう、女性は村の通りのある小さな家の前で足を止めました。 すると、家の中の誰かを呼ぶような声を出しました。

Thig a-mach a-nis, tha cuideigin ann a tha airson do lorg.

その時、見たのは···文明人が見てはいけない何かでした···

.......

得体の知れない不思議な布切れだけをまとった、男のような顔と女のような体を持ち、頭にはウサギの耳がついた奇異な姿の何かが私の目の前に現れました。 それを何と言うことができるでしょうか? 怪物?それとも魔物? もしかしたら、夢の中で見たウサギの怪物の実体はあれだったのかもしれません。

Tha an "seann fhear-cuideachaidh" agad air tighinn.
Tha e air tighinn an seo a’ faighinn ùine chruaidh,
Mar sin am bu chòir dhut halò a ràdh?

Quid est hoc? Quid diaboli est iste DAEMON MIRVS?
(これは何だ? あの怪しげな魔物はいったい何物だ?)

Thuirt mi riut, is e sin Lepus.
Bha fios agam gun tachradh seo, agus mar sin thug mi oirre feitheamh an seo.

どうやら女はあの男でもない、女でもない魔物をレプスと称しているようでした。 顔はレプスに似ています。 まるで、斬首されたレプスの首が女魔物の体に縫いつけたようでしたね。 そんな魔物を女は私にレプスだと思わせようとしたようです。 もう全てのことが分かるようになったようです。 レプスはすでに死んでいて、その体が彼らに利用されているようでした。 そんな思いに、もう怒りをこらえることができず、結局、刀を抜き取りました、レプスの首を魔物に渡してしまったあの女を殺さずにはいられないようでした。

CADE IN INFEROS, MVLIER MALEDICTA!!!!
(呪いの女!!! 地獄に落ちろ!!!!)

ところが、その時、その女魔物が私の行く手を阻むのです。 すると、私にこう言うのです。

Siste. Hanc mulierem mori non sinere possum.
(やめよ。もう、私はこの女を死なせることはできない)

Quid?
(何だと?)

Ignosce, Marie. Huc usque venisse voluisti ut inimicos meos ulciscereris.
(ごめんね、マリウス。 私の仇を討つためにここまで来たのに)

Marie..... unde nomen meum accepisti...?
(マリウス....... どうやっておれの名前を...?)

Id erat quia superior tuus eram, Lepus, sed Lepus quem noveras iam non exsistere.
(それは私があなたの上官、レプスだったから。 でもあなたが知っていたレプスはもういない)

Ego, et viri qui mecum erant, novam vitam hic adepti sumus, gratias hic sanctitatis Pictorum.
(私、そして私と共にした皆はここで新しい人生を得た、ここピクトゥスの聖女様のおかげだよ)

Non··· esse non potest...!
(ありえない、そんなはずが…!)

もうすべてが明確になりました。私が見たあのウサギの魔物たちは、その魔物と共に、先にピクトゥスを追っていたレプスとその手下たちがピクトゥスにやられた後、そんな姿になったということ、そして私の目の前にいるのは何がどうであれ、レプスそのものだったということを……!

Lepe, non potes. Oblitusne es cur militiam relinquere non potueris?
(レプス、だめです。 なぜあなたが今まで軍を離れることができなかったのか、もうお忘れですか?)

Familia tua te fortasse adhuc in patria tua exspectat. Num id etiam OBLITVS ES?
(あなたの故郷にはあなたの家族がまだあなたを待っているでしょう。 それさえも忘れですか!?)

Nunc iam credent me mortuum esse.
(もう彼らはもう私が死んだと信じているだろう)

RIDICVLVM!!! QVOMODO FIERI POTEST!?
(とんでもないです!!! どうしてそんなことができるんですか?)

Nunc amplius ex hoc loco exire non possum. Itaque, obliviscere mei···
(もう私はこれ以上ここを離れることはできない。 だから, 私を忘れて···)

レプスはもう取り返しがつかなくなったようでした。 しかし、そのまま帰ることはできないようでした。 このまま全てを終わらせることができなかったのです。 その女を処断して私自身も死ぬと決心しました。

Sed... sic finire non possum. Nunc, cum perfectum sit, saltem VITAM TVAM AVFERAM!!!!!
(たか、このまま終わらせるわけにはいかん。 こうなったら、貴様の命でも奪ってやる!!!!!)

PARATVS!!!!!
(覚悟しろ!!!!!)

剣先を先頭にして、遠くに出てレプスだったのを見守っていたはずの女に向かって飛び込もうとしたその時、

ウアアアアアア!!!!!

彼女が急に私を強く押しのけてしまい、女を抱きしめて、なんと何と言いましたか。

Stad! Stad! Sin gu leòr, rachamaid a dh'àiteigin eile. Chan eil ùidh agad ann tuilleadh, a bheil?

Cur......?
(何故······?)

私が起きる頃、彼女は女と一緒にピクトゥスの「都市」があったところに再び去っていました。 立ち上がることができたが、起きられませんでした。ただ、その光景を座り込んだまま、ぼんやりと眺めているだけでした。

V.
Anno Domini 396年

後で聞いた話では、こんな話が伝わっていました。 ピクトゥスによって野営地が襲撃されたその翌日、私たち百人隊は全滅、生存者はいなかったという報告があり、以後、私たち軍団がカレドニアの森の道でピクトゥスの群れによって全滅させられたと······

生存者は私一人だけだったでしょう。
私一人だけこうやって生き残って、苦しい生き方をしているんです、
みんな不帰の身になって久しい今までも···

その後、年老いたマリウスは静かにすすり泣きながら話し続けた。

怒りと挫折をどうすることもできませんでしたが、私はこれ以上することがありませんでした。 絶望のまま、なすすべもなくさまよい、なんとかブリタンニアのロンディニウンにもどりましたが···とても、軍にすべての事実を明らかにすることができませんでした。 レプスの家族にも何も言えませんでした。 私は自分の同僚たちに対する義理を失ってしまい、それで、属州軍に残った人々、そしてその家族たちを見る面目が一つもありませんでした。 それで、彼らを避けて、こんな田舎に一人で隠れて暮らしたのです。

彼を助けたかったなら、もっと早く来ればよかったのに···。彼と彼の仲間たちの運命が警戒に達した時、私は途方もなくさまよって、結局彼の姿をした何かを見るようになってしまったのです。 レプスの魂はその時もその魔物の体の中で救われることを望んだはずなのに···。しかし、私は何もできませんでした。 彼を救うこともできなかったし、仇を討つこともできなかったんです。 その時のことを考えると、今でも後悔が押し寄せてきます。 ああ……なんで、あの時、そんな勇気を出せなかったんだろう……。

レプスは今どのように生きているのか···、今も生きているか分からないね。 今も生きていたら、たぶん、カレドニアのどこかでウサギの魔物として生きているんじゃないか······。

すると、長い間立ちっぱなしで自分の話を聞いてばかりいた男に一つお願いをした。

「お殿様、いまさら、もう未練があったりはしませんが、一つお願いしてもよろしいでしょうか?」
「何のお願いですか?」
「もし、レプスにまた会えるなら、彼の姿を見る機会が偶然にでもあったら、こんな言葉を伝えてくださいませんか?」

Quaeso mihi ignosce quod nihil pro te feci.
あなたのために何もできなかった私を許してください。


この一言を「あなたの部下だったマリウスが残した」ということだけ明らかにしてほしい。 今となってはローマ人としての人生よりも長く、異邦人として暮らしているだろうが、20年以上をローマ人の地で暮らした人である。 そんな彼がもう母国の全てを忘れることはなかったと私は、依然として信じています、いや、そうであることを願っています。 今になってそれが彼に、そして私に何の意味があるのか、仕返しもするが......その荷物のせいで、今も死ぬことができずに生きていたのです。 それだけでも彼に伝わる機会があれば、私の心の重荷を軽くすることができそうです。 

そして、マリウスは彼を見上げながら、こんな言葉を彼に渡そうとした。

つまらない欲でも、お願いします。
人生にこれ以上未練はありません。 先に去っていった、彼らがいる所に老いてでも行けたら······
私にそれ以上の贅沢が果たしてあるかと思います······。

Epilogus.
マリウスは狂人ではなかった。ただ、自分が守れなかったことに対する罪悪感と自分が目撃したことを人々が信じられないことに対する恐れ、そして自分が送った人々の残った家族に対する恐れと罪悪感の中でこれ以上俗世での人生を享受することができず、一人で人のいないところに隠居しながらレプスをはじめとする自分のそばを離れた人々を懐かしむ人生を続けながら自らを狂人と称しただけだった。

以後、マリウスの行跡は知られていない。 以後、訪ねてきたピクトゥス刺客によって暗殺されたという説もあるが、ロンディニウン近くの人通りのない田舎で寂しく余生を終えたという説もあり、さらには後述する事件の時代にも生存したという説もあるが、どれも定説ではない。 ただし、確かなことは彼の上官だったレプスと同じように没落していく西ローマ帝国、そしてその帝国の懐を離れていくブリタンニアという時代が作り出した世派に流されて静かに消えていった人々の一人だったということだ。

その頃、西ローマ帝国にはテオドシウス(Theodosius)の次男ホノリウス(Honorius)が皇帝に即位していた。 テオドシウス時代のフリギドゥス川の戦い(Proelium ad Fluvium Frigidum)で帝国防衛を担う軍がほとんど壊滅した状態でフラウィウス·スティリコ(Flavius Stilicho)が野蛮族の跋扈を防ぐために奮闘していたが、結局、彼はホノリウスによって死ぬことになり、以後、ゲルマンの大々的な侵攻にローマまで陥落する事態まで起こり、互いに帝国の属州に対する影響力は急速に弱まっていった。

ゴート族のローマ略奪が起こった410年、ホノリウスは結局、ブリタンニアを事実上放棄し、以後、ブリタンニア人は自分たちを守るために呼び寄せたセアクサン(Seaxan)などの群れによって自分たちの領土を奪われてしまった。 彼らはブリタンニア人を追い出し,征服した地域にそれぞれの国を建てた。 最初に建てられた国は、彼らの言葉で「カントワラ·リーチェ(Cantwara Rice、ケント王国)」と言った。

一方、ブリタンニアを征服したセアクサン族にこのような伝承が伝えられていた。 セアクサンの各地で祝福の女神エオストレ(Eostre)の現神である女性がさまよう姿が見えたという話だった。 永遠の若さと永遠の生を享受する女神の現神は、旧帝国領土各地でセアクサンの戦士たちの前に姿を現し、セアクサンの人々に畏敬の対象になると言った。

Epilogus II.
ブリタンニアの老兵マリウスが世を去る前、誰かに伝えた話は、世の荒波に静かに埋もれていったという。

しかし、数年が経ち、マリウスが残したものと似た話がエウロパの人々の間で伝承され始めた。 このような話はデンマーク(Denmark)の作家「ハンス·クリスティアン·アンデルセン(Hans Christian Andersen)」の「野生の白鳥(De Vilde Svaner)」、ロシアの作曲家「ピョートル·イリイチ·チャイコフスキー(Пётр Ильич Чайковский)」の「白鳥の湖(Лебединое озеро)」などの原型となったという説があり、

また、マリウスが体験した話は東の遠い国のある漫画作家が描いた漫画の原型になったという説も存在する。

上記の童話には一貫した共通点がある。 王子あるいは姫のような貴公子あるいは貴公女が魔術師あるいは魔女によって呪われて動物になったということ、もしかしたらマリウスが誰かに伝えた百人隊長レプスの悲劇が知覚され、それに対して残念がった人々ができ、それを土台に人々が色々な話を作ろうとしたのではないか。

- Finis -

 

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マリウス(Marius,333 ~ ?): ブリタンニア第2軍(Legio Secunda Britannica)所属の兵士だった人物。 カレドニアのピクトゥス(ピクト族)討伐作戦当時、全滅したとされる百人隊の唯一の生存者として知られている。指揮官レプスをはじめとする仲間たちをピクト族から救出できなかったことに対する罪悪感と周囲の視線を恐れ、自らを狂人と称して隠居していた。
- 食べていくために軍人になり、小心な人。 練習にも積極的ではなかったという話がある。
- 作戦当時も30代であり、それ以上に老けて見え、同僚たちが冗談半分、本気半分で年寄りと称してからかったりした。
- キリスト教信者でトリニタス(三位一体)派の信徒。 親の影響を受けた母体信仰者(親もトリニタス派の信徒だった)で、レプスにはその事実を隠していた。 本来は信実な信者ではなかったが、一連の事件以後、心の中の苦しみと死んでいった人々の魂を癒そうとする願いで信仰に深く頼るようになった。
- 名前は母親がつけたもので、由来は聖母マリア。 親から異教の神を信じれば地獄に行くという教えを受けたという。
- レプスに対する愛情があったりはしなかったが(むしろ異端、異教信仰者であるレプスらを軽蔑する立場だった)、ピクト族襲撃以降、仲間を救出しなければならないという使命感に惹かれ、レプスらを救出するため、ピクト族の拠点に一人で飛び込むことになった。

レプス·センプロニウス·ホラティウス/オラティウス(Lepus Sempronius Horatius, 339~366?): ブリタンニア第2軍所属の百人隊長。 幼くして父親を失い、12歳の幼い年で軍に入隊、以後ずっと軍人として生きていた。 まだ若いが、幼い頃から様々な戦闘を経てきたそれなりのベテラン。以後、ハドリアヌスの壁越しで挑発を繰り返していたピクト族討伐に乗り出したが、彼らの逆襲に遭い、百人隊の壊滅と共に行方不明になった。
- アリウス派の信徒。 他にも色々な信仰を持っていて、その中で太陽神ミトラに対する信頼が強いと知らされた。
- マリウスによると,まだ若くて,血気を抑えきれない面もあったらしい。
- 父親は物語の時点では死亡している状態(マリウスは戦争中に戦死したと聞いている)、家族には母親と女兄弟がいると言われている。

ピクト族の女性ドルイド : カレドニアのピクト族の女性ドルイド。 人をウサギの怪物にしてしまう呪術を使うという。 ピクト族の討伐に乗り出したレプスとその手下たちの攻撃を受けたと言われているが……
- マリウスと彼の話を聞きに来た男は、彼女を白い服装のドルイドだと思っていた。 名前は分からなかったらしい。
- 当代の女性基準でかなり大きな身長の持ち主だったという。