8月から本格的に、私の政治活動への支援をいただくため、私の住んでいる地区や近隣の地区のお宅に伺っていますが、多くの皆さんからイノシシ被害について困っているとの話をお聞きしました。

また、私の家の裏山も、笹竹が被い茂り荒れ果てていますが、きちんと手入れされていない山林が非常に多いのが目につきました。

農林業については、私の専門分野ではないので、間違った認識を持っているかもしれませんが、山林や農地の管理ついて、私が思っていることを書きます。

全国の多くの地域がそうだと思いますが、私の住んでいる所も、山林が占める面積が大半で、一部の地区を除き、谷あいに小規模な農地が連なっているという状況です。

まず、山林の管理について。

日本の山林は、全く人の手の入っていない天然の森はごく一部（殆ど無いと言っていい）です。
一度、人が手を入れた山林は、基本的には天然林に戻ることはなく、放っておくと荒れ果てた山となってしまいます。

また、建築用材となる杉やヒノキの植林が進められてきましたが、下草刈り、間伐、枝の伐採等の管理がなされていない山が増えています。

このような管理が行届かず荒廃した山林が増えてきていることが、大雨時における山地崩壊や土石流の発生、大量の出水、台風等の大風による倒木被害等を引き起こす要因にもなっていると考えます。

防災の面からも、山林の管理が重要だと考えていますが、木材価格の低迷、林業従事者の減少・高齢化など、林業を取り巻く環境は非常に厳しいのが現状です。

とは言え、このまま放っておく訳にはいきません。森林組合による管理の拡大に加え、本市で行っている木質バイオマスの取組みを一層強化していくなど、さまざまな取り組みを展開していく必要があると考えています。

次に、耕作放棄地対策。

下の写真は、私の家の裏の田んぼですが、耕作放棄地となって草木が茂っている田もあります。

こうした耕作放棄地が増えることによって、そこがイノシシの隠れ場所となり、イノシシによる被害の拡大を招いいていると思われます。

私の住んでいる所でも、多くの田で、イノシシの侵入を防ぐため電気柵の設置が進んでいますが、抜本的な対策として、増えすぎているイノシシの駆除（個体数の管理）、隠れ場所となる藪や耕作放棄地の刈り払い等の対策も強化し、並行して行っていかないといけないと考えます。

荒廃した山林の管理、耕作放棄地の対策を強力に進めるべき