DAIZOオフィシャルブログ「日だまりの小部屋」Powered by Ameba -1906ページ目

nobody・・・

「誰も守ってくれない」を観てきました。



怖かった。


人間が怖くなった。


同時に腹がたった。



衝動的に席を立ち上がって


スクリーンに居る“心無い人間”を殴りつけたい気持ちになった。



只、あそこまで過激で無いにせよ


「あの群集は自分の事かもしれない・・・」


そう考えた途端吐き気がした。



そんな派手な展開も無く


淡々と物語は進行していく。


その中で語られる“言葉”の一つ一つが心に直接とんできた。




主演の佐藤浩市さんや志田未来ちゃんの演技



その中でも特に、僕は柳葉敏郎さんの演技に泣かされました。




柳葉さんの演じた役の男性。


ペンションの主人である彼

もちろん本人ではないので憶測ですが


身体の奥の暴れだしそうな想いを必死に押さえつけて笑う顔

「作り笑い」というよりも、商売上自然に身に付いていた表情筋の緊張


だから悲しい事も笑顔で話せるんだよ・・・と

そんな風に僕の目には映りました。






緩やかな川の流れのように


その後、物語は幕を閉じました。



始まりと終わりで何がどれほど変わり


誰がどれだけ救われたのか分からない



けど


エンドロールが流れた瞬間



「負けるな」



と言われた気がして


また涙が流れました。。。





僕もあんな表現者になりたい。