nobody・・・
「誰も守ってくれない」を観てきました。
怖かった。
人間が怖くなった。
同時に腹がたった。
衝動的に席を立ち上がって
スクリーンに居る“心無い人間”を殴りつけたい気持ちになった。
只、あそこまで過激で無いにせよ
「あの群集は自分の事かもしれない・・・」
そう考えた途端吐き気がした。
そんな派手な展開も無く
淡々と物語は進行していく。
その中で語られる“言葉”の一つ一つが心に直接とんできた。
主演の佐藤浩市さんや志田未来ちゃんの演技
その中でも特に、僕は柳葉敏郎さんの演技に泣かされました。
柳葉さんの演じた役の男性。
ペンションの主人である彼
もちろん本人ではないので憶測ですが
身体の奥の暴れだしそうな想いを必死に押さえつけて笑う顔
「作り笑い」というよりも、商売上自然に身に付いていた表情筋の緊張
だから悲しい事も笑顔で話せるんだよ・・・と
そんな風に僕の目には映りました。
緩やかな川の流れのように
その後、物語は幕を閉じました。
始まりと終わりで何がどれほど変わり
誰がどれだけ救われたのか分からない
けど
エンドロールが流れた瞬間
「負けるな」
と言われた気がして
また涙が流れました。。。
僕もあんな表現者になりたい。