旅の醍醐味はグルメ🍖と温泉♨️
温泉は開放的になる事もあって
知らない人同士で話が盛り上がる
事もよくあります。
今日もまたいつものようにたわいも無い話を爺さんとしていたら…
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爺さんと二人きりの貸切温泉状態。
突然、爺さんが瞳を落として
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爺さん:「あんた、生きる支えになる女は居るか」
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どうした急にボケたか❗️
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俺:「居るよ…」
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爺さん:「ワシにも居たが10日前に死 んでしまった。生きてる間に会いたかった。幼なじみでずっと好きだったが
一緒にはなれなかった」
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俺:「プロポーズはしなかったの?
近くに居なかったの?」
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爺さん、まさかの恋話❗️
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爺さん:「ワシは極道もんだったから
プロポーズなど出来るはずも無く、
会いに行くことは出来たが近くて遠い存在だった。でもずっと文通していて
いつも励ましてくれた。こんなワシでも」
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うーん!分かるような深い話!
シワシワになった龍の刺青は伊達じゃなかったようだ。
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爺さん:「自殺だったそうだ。夫の介護疲れが原因だそうだ。友達に疲れたと漏らしてたらしい。文通の返事が来なくなった時気がついてさえいれば…」
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この話を誰かに聞いて欲しかったんや爺さん。
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爺さん:「何十通もの手紙、幸せな話やワシを励ます内容ばかりで最期の手紙くらい泣きごと言ってワシを頼って欲しかった。あの人のおかげで生きてこれたのにワシは何もしてやれなかった。もう死にたい!」
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しばらく二人は無言。
お湯の流れ出る音だけがむせぶる湯気の中響いてる。
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俺:「人は2回死ぬって言う話知ってる?1回目は肉体が滅ぶ時。2回目は
誰の記憶にも残らなくなった時。
その人は爺ちゃんの心に居るって事は
爺ちゃんの中で生きてるって事と思うよ。爺ちゃんが死んだらその人も死ぬやん。その人のためその人の分まで長く生きないとあかんよ!
若僧が生意気な事言ってごめんね!」
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爺さんは今までこらえてたんだろう、
袋の紐がほどけるように号泣きしてしまった。俺もいろんな思いが頭の中を駈けめぐりもらい泣きした。
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と、ここまではいい話なんですが…
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爺さん泣きすぎて鼻から緑色のスライム(鼻水)2匹出現❗️
えっ!と思ったのもつかの間
お湯を手に取りそのまま顔ジャブジャブ❗️
😱オーノー!2匹のスライムは湯の中に放たれた!(鼻水だけに!)
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爺さん:「あんたは優しい目をしてる」
😡そんなはずなぁーい❗️
俺は今、スライムの動きを恐ろしい目で見ているはず。
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爺さん:「ひょっとしてあんたも極道だった?ワシと同じ匂いがする。あんたの目はいろんな物を見てきた目だ」
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この場から離れたいが話にピリオドがなぁーい❗️スライムが気になって爺さんが何言ってるか頭に入ってこない!
せっかく温泉成分でお肌すべすべになったのにジジイ成分が迫って来るー!
グッとタイミングで他の人が入ってきた。
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最後に
爺さん:「あんたはまだ若い。人生は後悔の連続だけど悔いのない生き方をしてください」
俺:「リアルなお言葉ありがとうございます!爺ちゃんもその人と二人で長生きしてください」
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爺さんは俺に向かって手を合わせ何度もありがとう、ありがとうと言っていました。
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そのあと入って来た人たちはジジイ成分の入った温泉に♨️つかったのは言うまででもないです。
知らんけど❗️