daisyのブログ

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しがない大学生のブログ
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初めて医学生として入院患者さんとお話した時のこと。
「担当患者さんは潰瘍性大腸炎の方ね。」
カルテを見ながら先生から紹介された時、頭に浮かんだのは、教科書にある炎症した大腸内部の写真。あんな炎症があるなら、きっと、苦しくて動けないに違いない。もうすぐ死ぬ人なのかな。恥ずかしながら、そんなイメージだった。

患者さんのベッドの所に行き、ドキドキしながら挨拶をしてびっくり。なんて元気な人なんだろう。これまでの病歴や、仕事の話、子供の話、色んなお話を聞いた。

あぁ、難病指定の病気を持っている人でも、なにも、私と変わらない、普通の人なんだ。

今まで、病気を持つ人と自分の間に、なにか境界があると思っていた。

幸いに、私はそれからも多くの患者さんに色んなお話を聞かせて頂き、いい意味で、授業や教科書やネットで勉強した病気のイメージが変わっていった。

でも、普段病気を持つ人と接することのない人はどうだろう。

やっぱり、自分と病気を持つ人の間に境界を感じる人は多いんじゃないかと思う。

例えば糖尿病患者さんは生活習慣が悪いイメージがあったり、AIDSは性的にアクティブな人だけがかかるものだというイメージがあるかもしれない。

昨日のコウノドリでは、子供の口唇口蓋裂を診断されたお母さんが、なぜうちの子だけ、と言っていた。

多くの患者さんの長い経過を見てきた医療従事者と、初めて診断される患者さんやその周りの人との間には、疾患へのイメージにギャップがあること。忘れないようにしたいな。