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ってなワケでノラン監督祭り、第2弾。


インセプション。


この映画はぶっちゃけ私は失敗しました。ガーン

私は好きな映画に関しては何度も見たくなってしまう映画ともう二度と見る気になれない映画の二種類があります。(理由は分かりませんw 多分どんだけどっしりしてるかとかの問題じゃないですか。w)

インセプションを最初見た時は衝撃でした。
こんなの見た事ない!考えてみたこともない!なんなんだぁ!

と、なった私は虜になり、実に友達とまた見たりとか一人で見たりとかして計4回ぐらい見たのですが。

実は見れば見るほど、この映画が納得できなくなり、全く突然見に行かなくなりました。

様々な反感は買いそうなので、それ覚悟ですが。。



私が思うにこの映画の最大の弱点はエンディングにあると思います。
とりあえずこの映画は夢の世界を舞台にしているので、ネタバレには決してならないと思うのですが、この映画のエンディングは割と物議をかもすような、「ぇ、結局現実なのか夢の世界なのか」と思わせるような終わりになっています。

こーゆーのはまぁ。。いたってありがちなので、何とも驚かないのですが、どうしても最初に見た私は、これは夢なのか?!現実なのか?!にとらわれてしまい、それを追求しようと何度も見た結果、どんどんつまらなくなってしまったので、自業自得なのですが。

しかし今一応色々な方のレビューを読んだり、ノラン監督のインタビューを読んだりと色々していくうちに、色々見方が変わってきたので、このブログをようやく書けるようになりました。
やっぱりこの映画は私が好きな映画の一つにはなりませんが、前以上に好きになりました。(^∇^)


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インセプションという意味をご存知でしょうか。

これは直訳すると始まり、開始、発端、などの意味があげられるのですが、
プロジェクトを開始するだの、企業設立とか、様々な事にも使える単語なのですよ実は。

ではこれがタイトルに選ばれたのはどういう意図だったのか。

この映画を見た人は誰もが夢の世界の話、とか、夢と現実の接点についての話、とか現実は何かと追求する話、とかそんな事をあげると思うのですが、どうもそれだとこのタイトルはしっくりこない気がすると思います。

ではこの映画での『始まり』とはなんだったのか。

この映画でとても印象的な台詞が一つあります。それは主人公であるコブ(レオナルドディカプリオ)が、夢の世界の設計士となるアリアドネを自分のチームに加える時に夢の仕組みという物を教えている時に言うある台詞なのですが。

"What is the most resilient parasite? Bacteria? A virus? An intestinal worm? An idea. Resilient... highly contagious. Once an idea has taken hold of the brain it's almost impossible to eradicate. An idea that is fully formed - fully understood - that sticks; right in there somewhere."

こちら訳するとこんな感じです。

『この世で一番広範囲に、そして様々な状況に人に浸透する物は何だ?バクテリア?ウイルス?寄生虫?違う。思いつきだ。それは快活に、伝染する。もし一旦誰かの脳裏にその思いつきが植え付けられたら、人はそれを簡単に消滅させる事は不可能に近い。完成された思いつき、理屈に基づいた思いつきはすぐに植え付けられる』

と。。まぁ独自に解説してみたのですが。
このデカプリオが言うResilientという単語は、跳ね返すとか回復力のあるといった意味ももっていて、寄生虫に例えたこの文はその浸透性が非常に分かりやすく、この引用句はこの映画を一言で表していると言っても過言ではないものです。


ノラン監督がこの映画でいう"Idea"
それは全ての人間が何かを起こすために必要な物だと定義しているのだとしたら。

そう、まさに夢の世界というのはこの定義を一番簡単に、身近に、表したものなのです。

夢そのもの、個人が無意識に自分独自のIdeaで造り出している、そのものであるわけです。
たとえ、それは夢の世界であったとしても、夢の世界にいる自分自身はそれを現実だと思っている。
これは夢と現実の差の映画とかじゃなく、アイディアってなんなんだ、人はどうやって何かを造り出したり考えを持ったりしているんだ、って考えた映画なんじゃないでしょうか。
そうやって考えると。。少しわくわくしてきます。
この映画はそんな現実とは?!とか重い哲学的なテーマの映画じゃなくて、ノラン監督が子供の頃思った、夢って不思議だよね!っていうアイディア、夢の世界がもしこんな風になってたら。。っていうアイディアが、ただただ色々詰まって壮大なスケールになっているのかなぁ。。と思いました。

ぇ、でもそれじゃ全然中身がない気がする、壮大さが欠けるって思うかもしれませんが、そのたわいもない空想から生まれた世界なんだから、壮大にわざわざ作ったんじゃないですか。

いかにも、あの数週間前話したメメントなんて、もっと真実って何?!と重く定義したような映画ですが、壮大さは全くなく、現実的すぎる映画なんです。

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さぁ、なんだか長々と喋ってしまって、何日にもわたる編集をし続けた文章にしては、ぶれぶれなのは自分でも承知していますので、最後ノラン監督のとてもしっくりくる引用文でしめようと思います。

『脚本家や製作側の人間は必ず映画に多くの人々が共鳴する象徴的なテーマを組み込む、例えそれを自分で理解してなくても』




すみませんでした。ここまで読んでいただいた方。。w